紺の秋風 雨模様
紺の雨音が 響いて この夜
僕は なぜ
君にいえぬ言葉 口にして 泣いて 泣いて なぜ 泣いているのかな
隣の教室で肘をついてた 君はどこか不機嫌そうで
僕は声をかけた
君は俯いたまま じっと口をつぐむ
想い出の中の麦藁 帽子が風に舞いあがり
離れいく夏姿が 映えて 消える 泡みたいに 消えてく
僕は君を 呼び止められず
教室に吹く秋風が 僕の
胸にやけに染みいって
君が明日のドア 開け 消えた
涙が青空に滲んでく 掠れいく
なぜか 君を 忘れない
冷静に深呼吸
茜色の空 駆けて つまづくように走る
僕の涙痕 傷痕 無数 散りばめられたまま
このままで いつまででも 降るよ 雨が 弾けていく いくよ
僕は涙拭って 膝立て
渡り廊下 走る君を追って
泥で汚れた頬にも 触れて
もう見えない 夏姿
はにかみ 苦虫を噛む君
姿は 今 離れいき 消えた
僕を夏に取り残し
響くは心
僕の胸 虹色になり
君は行く 果てしない場所へ
いつまでも 忘れないから
あの夏の想い出と ずっと
キラキラ眩い 万華鏡の この夜 それでも
くるくる廻るよ 面影 香しくて それでもでも
紺の雨音が 響いて この夜
どうしてもって
君にいえぬ言葉 口にし 泣いて 泣いて なぜ 泣いているんだろ