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新世紀の殉教者

紺の秋風 雨模様

作者: keisei1

紺の雨音が 響いて この夜

僕は なぜ

君にいえぬ言葉 口にして 泣いて 泣いて なぜ 泣いているのかな


隣の教室で肘をついてた 君はどこか不機嫌そうで

僕は声をかけた

君は俯いたまま じっと口をつぐむ


想い出の中の麦藁 帽子が風に舞いあがり

離れいく夏姿が 映えて 消える 泡みたいに 消えてく


僕は君を 呼び止められず

教室に吹く秋風が 僕の

胸にやけに染みいって 

君が明日のドア 開け 消えた


涙が青空に滲んでく 掠れいく

なぜか 君を 忘れない

冷静に深呼吸

茜色の空 駆けて つまづくように走る


僕の涙痕 傷痕 無数 散りばめられたまま

このままで いつまででも 降るよ 雨が 弾けていく いくよ


僕は涙拭って 膝立て

渡り廊下 走る君を追って

泥で汚れた頬にも 触れて

もう見えない 夏姿


はにかみ 苦虫を噛む君

姿は 今 離れいき 消えた

僕を夏に取り残し

響くは心


僕の胸 虹色になり

君は行く 果てしない場所へ

いつまでも 忘れないから

あの夏の想い出と ずっと


キラキラ眩い 万華鏡の この夜 それでも

くるくる廻るよ 面影 香しくて それでもでも


紺の雨音が 響いて この夜

どうしてもって

君にいえぬ言葉 口にし 泣いて 泣いて なぜ 泣いているんだろ





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