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没・Karma Gear Story  作者: D.D
流れ着いた歯車
9/78

始まりの歯車 Ⅰ

 Side:Yomikiri

 朝が来た右手の調子は大丈夫手甲や装甲の修復の目処は立っていない

 鍛冶屋でもあったらから直そうとしたがビーに


『そんなことしたら壊れます』


 て至極まっとうな答えをもらったうーむ

 それと気に食わねえザーク爺に朝は指定した木を切りに行き夜はサラとここの常識と魔法について学ぶと良いと言われた、なかなか手が回る

 昼の18時から夜の5時までは自由にしていいとも言われた


「18時から5時まで鍛冶屋に入り浸って渇死しておれくっくっくっくっく」


 わかってやがるなあの爺

 ありがたいが、その分だけいやそれ以上にうざい

 じゃあ行きますか


 森


「これは?」

「あなたの切る木よ」

「これは木と言っていいのか」

「え、ええ紛れも無く木よ」

「どちらかと言うと塔っぽいんだが」

「き、木よ」

「そうじゃなくてもこれは神木として祀られるべき木じゃないのか」

「さ、さあ」

「切り倒せるのか?」

「さぁ?」


 なんだこれは・・・

 目の前にあるのは塔、木の塔、それも継ぎ目がない木の塔

 天辺が見えないんだが切り倒せんのか、これ?

 樹周は20mは下らないだろう、叩いた音から察するに相当の密度で、地球でも鉄の木と称されるのがあるが、これは鋼鉄の木じゃないのか?


「この木は何度も切られたけど1cmも行かなかったわ」


 翻訳魔法すごいな、単位も訳してくれるのか

 じゃなくてそんなに硬いのか

 ?待てよ傷つけた跡が、ない


「跡がないが?」

「即時再生持ちよ、正確に言うとちょっと違うけど、それで木より斧のほうが駄目になるの」

「・・・・・」

「・・・・・」


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つまり


「御神木だな確実にコレ」


 あの爺マジ殺すそんな得体も知れないきを切り倒せだと、何考えてやがる

 スモークにしてやろうかあの煙爺


「ち、ちなみにこの斧で切るといい、だそうよ」

「これ?木製だな」

『柄が木なのは当たり前でじょ』

「いや刃が」

『それが何か?』

「おかしいだろどう切れと」

「これはこの木で作られたの」


 切り倒されなくてもある程度は切れたのか?

 じゃあなぜ治ってる

 そう思いながら斧を受け取る

 なんともなしに


 さっき俺が鋼鉄の木と称したにもかかわらず

 俺が高密度だと推測したにも関わらず

 軽く、受け取った

 彼女が両手で必死に持っていたのに

 持った瞬間治った傷口が開きそうになった


 重ッ!?

 いくらなんでも重すぎだろ!


「重さ70kgぐらいかしら」


 ・・・くくく

 ザークのスモークか・・・骨ばっててまずそうだな

 ・・・ふむ、そういうことかなるほどな


「ビー、パワーアシストを切れ」

『何故・・そういうことですか分かりました』

「重いが、なんとか、なりそう、だ」

「そうは見えないけど」


 持ち上げてからの、体幹を使い、切る!


「そいや、」

「?」

「いつまで、いるんだ?」

「ああ、いえ12時にまた来るわ」

「どう、も!」


 制御が難しいな


「ああ、それと金属系の刃物に当てると吸収されるから気をつけてね」


 もうこの樹なんなんだ


 12時


「こ、腰が……腕が・・・!」

「どこまでいったの?」

「いてて、1mmいったかいかないかだ」


 あれ一体何なんだ切り続けるもとい、傷つけてはいるが刃が全く入らない

 それどころか、木が鳴っちゃいけない音したぞガンってなんだガンって


「上々ね。はいご飯」

「ど、うも」

「質問いい?」


 ふぅ~水が旨い


「ふー、まあ答えられる範囲なら」

「仮面というか其の兜みたいなのはずさないの?」

「無理だ」

「呪い?」

「そうじゃない」

「じゃあなぜ」

『外したくないからですよ』

「?」

「ビー黙ってな」

『断ります』

「・・・まあ、事情は話せん」

「じゃあさっき私に突きつけたのは?」

「銃だ」

「銃?銃ってもっと細長いものじゃ」

「おれのとこじゃ魔法はないからこういうものが開発され、改良され、量産されてるんだ」


 まあ今はされてないがな、どの国も、必死になって死に急いでる

 放っといても必死になっても同じ結末だろう


「へ~」

「ちなみにさっきのは装弾数1発、中折れ式の使い勝手の悪い銃だ」

「なんでそれを」

「もしもの時と新しい弾の試射用だ」

「・・・」

『ちなみに装填されてませんでした』

「黙れといったが」

『断るとも言いました』

「騙された、というわけね、最後に一つだけ」

「何だ?」

「人を殺したことあるの?」


 は?今なんて?何故いきなりそんなことを聞く


「何?」

「殺したことあるの?」


 答えにくい質問だな、質問を質問で返すのはアレだが


「・・・何故そう思った?」

「あの時破裂音の数からして殺せたウーボアの数が1匹はおかしい。

 あれは人より硬くても警戒を怠っていなけれな倒せない相手じゃない。つまり、

 あの時撃った銃はおそらく人用」


 ご明察、まあ装弾数用を増やすためと携行性を高めるために45口径じゃなくて22口径だからな、だが


「・・・それだけが根拠か」

「ええ」

「ふむ・・・」

「ということは」

「答える意味もないし、根拠が薄すぎる。それにあれは非常用だ」


 そいや仕事道具どこにおいたっけ?ああ、あの家か


「・・・」

「美味かった」

「え」

「じゃあ、切りに行くか。よいしょっと」


 ちゃっちゃと時間つぶしますか

  


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