歯のない歯車 Ⅳ
Side:Clocker
【と、そんなこんなでこうなりました】
神々しくもチャラい服装の神、僕はヘラヘラ笑いながら報告する
【そんなこんなってスタートライン最悪じゃないか。もう少し何とか出来たんじゃないのか、お前】
そう言って説教を始める神様らしい格好をした男空間の神、僕の兄だ
顔は一緒なのに性格も服装も全く違う双子神、時間ならたくさんあるからこっちが兄なのに・・・・
【なら、兄ちゃんはもっとうまくやれたのかい?あの妙なところで堅い鎧くんを】
【・・・・やれる、と思うじゃなくてやる】
【ふ~ん、まあいーや、ならじゃーね~兄ちゃん。頑張ってね~】
消えた、もとい逃げた。時間があるからタップリと歩いて逃げた
【おいこら待て、もうあんなとこに・・・だが】
【ふぅ~逃げ切った逃げ切ったってあれぇ~なんで俺ここにいるの?】
【まだお前の大大だ~い好きなお説教は終わってないぞ】
いかにも怒っているオーラを放ちつつ僕の肩を捕まえる、ものすっごい怖いんだけど
【さっき振り兄ちゃん、できれば肩を離して―――ボキッ―――えー】
【俺から逃げられるとはいい度胸してるじゃあないか。んー?】
【ぎゃあああああああああああああああああああ】
今日も神の国は日常なのである