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没・Karma Gear Story  作者: D.D
空回りの歯車
63/78

自棄酒の騎士

 Side:Miraosu

 酒場


「お、居た居た、どうしたんだ?急に飛び出していって」

「……ミーティアか何でもない、ただ久々に来た店で久々の酒を飲んでるだけだ」

「お前も昼からか……ミルスに聞いても口は濁すし、鎧はなんか不貞腐れながら寝てるし、なにかあっただろ?」


 なんでヨミキリは不貞腐れてるんだ?

 悔しいからって、からかうことないだろ……


「本数はひふみよ....6本目、流石に飲み過ぎだろ」

「うるせー、この店は前払いだからこれ以上は頼まねーからいーんだよー」

「連れか?嬢ちゃん、なら止めてやってくれ

 下手に金あるからすぐに頼むんだよ、コイツの悪い癖だ」


 マスター、なーに言ってんだー

 俺はそんなに酒は飲まねーんだよ

 きちんとグラスに注いで飲んでるし、飲み方だって間違っちゃいねーよ


「どーせ、俺は鼻がいい変態野郎・・・・・じゃねええええよおおおお!」

「何言ってんだ……ずっとこの調子なのか?」

「すぐに醒めるさ、てか誰だコイツに鼻に関しての話題振ったやつ

 すぐに酒飲みだすから嫌なんだ、無駄に懐が潤う分余計に」

「?」

「嬢ちゃんは気にしんでいい、おいミラオス『エルフ』に誘われるぞ」


 いつの間にか突っ伏しかけていたが、その言葉に反応して寒気が走る

 あー…酔いが醒めた、あの上司どっかで見てるだろうな……憂鬱だ

 ……確かに、顔が赤くなるのを誤魔化す度に飲んでる気がするな

 柄じゃないんだよ、からかわれるのは




「成る程、そんな理由で酒を煽ってたというわけか」

「その程度の理由で悪かったな」


 ガキの頃、親父にもからかわれたことが一度だけあったな…


「いや、悪いのはどう見てもヨミキリだろ?」

「さっきから思うに同じギルドなのに辛辣すぎないか?」

「それは……あの追走劇で醜態晒されたからな」


 ああ、交易ギルド本部屋上で酔っ払った獣人が仲間に襲いかかったと新聞に載ってたな

 あれお前らだったのか


「普段は逃げてる私も捕まったからギルマスと交易ギルドにひたすら謝ったんだからな!」

「いや普通は逃げるなよ」

「まあ、そういう理由でギルド内でも手を持て余してるんだ」

「あの外見じゃなぁ……」

「隠れて何かコソコソやってると噂にもなってるしな」

「謎が多いな」

「ま、この仕事取り掛かるのは当分先だろうから、それまでに上手くやればいいさ」


 何?放ったらかしていいのか!?

 重要度高いんじゃなかったのか?*

 そう訝しんだのを見て取ったのか、ミーティアは話を続ける


「何だ知らなかったのか?期限はない依頼だから、こういうのが来た時は近くの街で何かしら仕事をしてからこなすものだぞ

 それに今回は危険度があまりにも高すぎる、本当に危ういと思ったら失敗ということで帰ればいい」

「それでいいのか、影響度ナンバーワンギルド……」

「そんなのごく一部メンバーとギルダーに決まってるだろ、私たちは別だ

 それにさっきの言葉はその一部のジョーたちの受け売りだ」

「あ、そう……」


 日が沈みかけた、もう戻るとしよう

 帰り際にヨミキリが誰かと一緒に歩いていたのを見たがあんな怪しい奴と好き好んで行動する奴はいないと思いそのまま帰った

 どこかで見たような少年だったような、気のせいか








 そして翌日

 ヨミキリが置き手紙を残していなくなった


『厄介事が予想以上に早く来た、先に教都に向かってくれそこで落ち合おう

 詳しい日時はその時に使いを出す』


 そしてその手紙の裏には


「マジで何やらかしたんだ?」

「ギルドに連絡しても知らないという話だった、少なくともうちらが意図してやったものじゃないね」

「どうしてくれるんだ?私達で向かっていいのか?」

「そうするしか無いだろ、全く……」


 手配書

 Metals'Guilds所属:『鎧の』ヨミキリ

 教皇誘拐の疑いあり

 生死問わず

 60万エルン(アルテミナ神聖教国の通貨)


 うわー……あの時呼び止めたほうが良かったのか?

 正気の森調査どころの話じゃなくなったぞ


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