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没・Karma Gear Story  作者: D.D
組み込まれた歯車
54/78

閑話 スモール・ギア 其弐

 Side:Yomikiri

 食堂


 今日も今日とて、サンドスコピリオスの姿焼き

 結構美味い、人類史衰退期直前の向こう(地球)の料理と勝るとも劣らない

 ・・・これは・・・・この風味は、日本の醤油というやつだな、完全に風味付けだけだな


「なあ、ヨミキリ」

「・・・・・・・・・どうした?今食べるのに忙しいのだが」

「そこまで食を大切にするのかよ、冒険者のくせに」

「冒険者だから、うまいもんが食えるというものだろう、でなんだ?」

「アル・・・・あの金属はどう分ける?」


 ふむ、アルミニウム

 向こうでは工業製品などに多く使われる物質

 酸化したらもとに戻すのに手間が掛かるが、純度が高いほど錆びにくく、軽量で加工がしやすい、その他金属を添加すれば重さを保ったまま強度もあげられる優れもの

 そして、ここでは技術が足りないのかはたまた本当に幻なのか幻の金属と呼ばれている

 少量添加するだけでも、強度を保ったまま軽くすることが出来る

 そんな貴重な金属が今この場に、推定12.5kg(約16.6kgr)ある

 単純にフィフティ・フィフティでいいと言いたいことだが

 PDSの強化ないし制作するには3分の2は必要


「?どうしたヨミキリ」

「そっちから聞こう、どれだけ欲しい?」

「・・・・・・・3分の2」

「奇遇だな俺も同じだけ欲しいのだよ」

「「・・・・・・」」

「ふふふふふふふふ」

「はははははははは」

「「最初はグー!じゃんけん!」」









「おーい」

「・・・・・・・・・・・」

「聞こえてるかー?」

「・・・・・・・・・・・」

「次のダンジョン捜索の日程決めたいんだが」

「・・・・・食うのに忙しい」

「それ何回目だよ、いい加減機嫌直せよ」

「うるさい」

「餓鬼じゃないんだから」

「うるせー」

「騎士のくせに」

「・・・」

「というか何故3分の2必要なんだ?」

「銀の座はな、貧窮してるんだよ」

「何故・・・・・ああ、そういうことか」


 比較的だろうが冒険者となまじ仲が良いせいで予算が回ってこないのだろう

 だが、そこまで貴重なら売る国を考えれば相当額稼げるんじゃないのか?


「・・・・まあ、色々とあるんだよ、色々と」

「そうか、ほい3分の1だ」

「血も涙もないな!」

「あるのは鉄仮面だけだ」

「よしいいだろう、模擬戦をしようじゃないか」


「まーた、あんたらか、刃潰しの武器使わなくても・・・・・いいようだ、頑張んな」


 ミラウスの使う得物は騎士剣、一般的にツヴァイヘンダーと呼ばれている類のものだ

 動くことよりも立ち止まって守ることを重視しているためか、剣幅は広く、重量のある作りとなっている

 そして、注意すべきなのは盾だ

 重厚なヒーターシールドと腕に取り付けるタイプのラウンドシールド

 あのヒーターシールドは、野外戦を想定しているのか下のほうが三つに分かれており、おそらくは突き刺して衝撃に耐えるのだろう

 相当内側に反っているせいで側面からの攻撃は難しいだろう

 ラウンドシールドの方は中心の金属部が尖っておりシールドバッシュを想定した作りとなっている、探索中にチラと見えたが短剣が隠されている、迂闊に近づけないな

 ただ守りに重きを置きすぎてるせいなのか元々そうなのか走らないが右手で盾を持ち左手で剣を持つ故に剣の振りは遅い、とはいってもそれなりの速さではあるが


「んじゃまあいくぞー、始め!」


 案の定盾の後ろに隠れたか、地面に埋まっていない、か

 流石にここで銃を撃つのは危険過ぎるしな

 こっちからいくか、モーニングスターをフレイルの状態にする

 こういう機能をつけてくれるからほんと有難いおっさんだ

 左手には投げナイフを三本つかみ一本を弓なりに投擲する

 威力は落ちているがとっさに避け

 地面に刺さる音だと!


「甘いな!」


 野郎、盾を踏み台にしやがった!


 二本を即座に投擲するが、剣で弾かれる、サウスポーか

 地面を後ろに蹴り、ぎりぎりのところで避けるが

 これならフレイルにしなければよかったか


「ぐっ!」


 すぐに剣を捨てシールドバッシュと来たか

 カウンターを警戒してるのか短剣を持ったあとで剣を拾う

 騎士のくせに象徴たるものを手離すとか正気の沙汰じゃねえな

 こいつと正面切って戦うのは避けたいし、あまり手札は見せたくないしな

 アースウォール発動

 狙うは盾といったところか

 天井に接触する寸前で動きを一時的に止める


「てめえ!卑怯だぞ!」

「予想以上に強くてびっくりしたが、降参してくれないか?」

「まだ何も反撃すらしないのに逃げるのか?」

「俺は戦いをするのが下手なんでな、それよりも早く降参しないと潰れるぞ」

「・・・・・・・降参だ、卑怯者」


 どっちが卑怯だ、脚付きとか聞いてないぞ

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