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没・Karma Gear Story  作者: D.D
流れ着いた歯車
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歯のない歯車 Ⅰ

 Side:Yomikiri

「ぬ~。朝か、いや昼か、どっちでもいいか」


 夢…か、いや、そうじゃなさそうだな


「あら、起きたのね」

「(ビー、起きてるか?)」

『大丈夫ですよ。彼女が助けてくれました』

「右腕大丈夫?」

「?ああ、だい、じょうぶだ」


 痛みはする。確かに折れていたはずなんだが、完全とはいかないが治ってる?


「はじめまして、ヨミキリだ」

「サラよ」

「助けてくれてありがとう」


 なぜ、助けたのだろう。問おうか?いややめておこう


「なんであんなところで歩いていたのか、よかったら教えてくれない?」


 どうする?異世界からやって来ましたなんて言って信じてもらえるのか?

 情報が足りない、圧倒的に足りない

 どうする?どうすれば、言うか?言わないか?


 〈こういう時はしっかり言うのが一番だ。ところでなんで日本人は押しが弱いんだろう?〉


「・・・信じてもらえるかは知らんが、とてつもなく遠いとこからやって来た」

「遠いとこ・・・そこっていいとこ?」

「人によるが」

「いいとこ?」

「・・・俺にとっては良くはない。」

「・・・そう」


 ん?なんだ、この違和感

 その時ビーが突然


『囲まれました』

「さっきのにか?」

『いいえ人間です』

「山賊?」

「騒ぎがないところからすると村の人々でしょう」


 なぜ?いきなり?なんのためだ?


「どうしたの?」

「いや、なんでもない」


 目の動きから、気づいては・・・いるな、だが敵対の意思はない、か

 モニターを確認すると30人ほどに囲まれている

 右太腿にトンプソンコンテンダーがある。装填はしていないが、どうする?

 おそらく撃てても右腕が吹っ飛ぶ

 荷物は壁の向こう側。それなら、


『転移倉庫は使えませんよ』


 なに!?

 たった1発で30人を相手するのか


「さっきからどうしたの?」

「あ、ああひとつ聞いていいか?」

「ええ、いいわよ」

「なぜ囲まれているんだ」

「えっ!?」


 同時に立ち上がり其の反動で彼女の背後に回りこみ

 太腿にある銃を抜き彼女に突きつけた

「すまんな、こうしないとすぐに死にそうなもんで」

『なぜこうもあなたは、いつもいつも厄介事を起こすんですか』


 違いない、だが仕方がない。自称神様が言ってたんだから


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