小さくとも大きい歯車 Ⅲ
30日前
Metal's Guilds 本部ロビー
「・・・もしかしてご加入ですか」
「はい、そうです。」
「失礼ですが、1か月後に・・」
「やあやあ新規加入希望者かい!」
「え、あ、はい」
「俺のことはアルと呼んでくれ」
「ギルドマス・」
受付が何か言おうとしたところで扉を開けて入ってくる4人の冒険者
其の冒険者、もとい3人の護衛と1人の承認に見覚えが遭った
「ヨミキリじゃあねえか!」
「カルツさんそれにジョーさんまで」
「久しぶり~ヨミキリさん」
「来ないんじゃなかったの?」
「おお、おお無事帰ってきたか!知り合いか!そうかそうか!」
「何でここにギルドマスター・・・まさかあの依頼受けさせるつもりじゃないでしょうね」
「いんや、この新規加入者ヨミキリ君にやってもらう。君たちは別の方」
「そうじゃない。ヨミキリさん悪いことは言わないさっさと回れ右して一ヶ月待て」
どうなっている?
なぜ一ヶ月だ?
どうしようか・・・
周りもこの男に対して批判的な目を向けている
「最大の敵はいつも味方か・・・・いいだろう!今加入してこの依頼を受ければランクを中位37,000位台にしよう」
「・・・う」
「受けるな!そいつは罠だ!」
そうだそうだ!詐欺だ!横暴だ!ただでさえ貴重な人材を無駄にする気か!と周りも便乗して騒ぎ出す始末
「安心しろ、頑張れば無傷だ」
「死にたくないならやめろ!」
「それは彼が決めることだろう」
「・・・」
「「ヨミキリ(君)!」」
「うるさい!わかった引き受けよう」
「そんな・・・」
「見込んだとおりだ!」
「後悔しても知りませんよ・・」
「まったくもって言いくるめられたな」
「笑いをこらえながら引き受けたくせして」
Side:none
とある記録板の記録
*コーヒーが入ったマグカップをテーブルに置く音*
そう、まあつまりだ、あの逃走劇は完全にメタルズギルドと5大ギルド上層部に知れ渡った、茶番劇だ
本当にCGUC内であんなことが起きたら評議会とワールドスカイが出張ってくるからな
まさか研磨書庫の導師が何の連絡を受けずに帰ってきたとはびっくりだった
おい、お前予測外というのか
*鎧甲冑がガチャガチャ鳴っている音*
出来るわけ無いだろうに、流石に島が違うところでは何も出来んよ
そんなことより、偽装のために最初に接触させた彼女は役立ったかい?
初っ端から火炎出すのと、なりふり構わず矢を射るのが有用ならば役に立った
あの賞金首と思われる奴もか?
まあ、そうだなここのどこ所属かまではいわんが手加減無しでやらせると一ヶ月以内であいつが死ぬ可能性があった
最初から最後までマークされていたからな
しかし、あの人数どうやって集めた?
あれか?8割方サクラだ
各地にいるメンバーを呼び寄せた
ちなみにあいつがなんかを使って気絶した奴と見事に騙された中年男は2割の中に入る
逃げ道を確保してくれて助かったというべきだな
そんなことよりだ
なんだ?
何故追った、ここでお前が出る幕ではないだろう
普通自室の窓をぶち破ったり、自分のギルドを戦場にまで発展させた男を許す人間は居るかい?
まあ、追った理由はまた別にあるが、今は話す必要性はない
あの時お前が口を滑らせたこともか?
*マグカップをテーブルに置く音*
そうだ、まあ今日はこれぐらいにしとくか
また明日にでも
じゃあな
*椅子を引き、立ち上がりしばらく足音が続く*
目覚めの時は近い、か
*記録終了*




