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没・Karma Gear Story  作者: D.D
組み込まれた歯車
37/78

動き出す歯車 Ⅱ 

 25日目

 冒険者ギルド区Metal's Guilds本部前

 1:34p.m

 残り4日と26分


「待ちやがれ!!」

「俺の懐になりやがれ!」

「今度こそ逃さない!」

「うおおおおおおおおお!!」


 まだ追いかけてきやがる

 幾らかは撒いたが16人ほど居る

 角を何度曲っても追いかけてくるその根性はすごいな

 閃光玉はもうひとつしか無い、か


『前方4、誘い込まれました』


 4人共魔術師、術式はすでに展開されている、数は・・・6!?

 普通の魔術師だと術式は1つが限界と聞いたんだが・・・・右から二人目の初老か

 リフレクションは未完成でひとつの魔法しか反射できない、しかもロス15貫通25

 どう考えても防ぎきれない

 俺が使える魔法はあまりにも少ない、しかも才能がないせいで使えない奴もある

 魔法にスキルが使えるのか?

 やってみるしか無い


「多重術式、発動まで3、2、1!」

「「「「雷業サンダーストーム!」」」」


 多重だと!?

 周りには誰も居ない!本当に誘い込まれたか

 イチかバチかでスキルを使うか!


 んぐっはっ!

 頭におもいっきりレンガをぶつけられた感覚だ

 ピントが合わない、体が沸騰する


「何故発動しない!」


 間に合ったか、多重だとわかっていたら一つで済んだか?まあいい


「ビー、とりあえず、頼んだ」

『丸投げですか』

「さすがに、自力では、逃げら、れん」

『そうですかなら寝ててください』


 体に強い衝撃をうけるまで覚醒と気絶を繰り返すことになるとは・・・

  

 Side:VEE


 スキル、ですか

 見てはいましたが、本当に何でもですね

 できればスキルを認識する装置があればもう少し何とかなりそうですが

 とりあえずこの状況を打破しましょうか

 前を通り抜けれたら大通り、問題はそこにスカウトが居る可能性と目の前の魔法使いですね

 一方後ろは魔法使いはいませんが、数が多い、道も狭いですからね

 時間を掛ければ掛けるだけ、脱出は困難

 フラッシュバンは1、使いどきを間違えたらダメですね


「どうする鎧の男?」


 上の窓で手を降っている男がいますね

 あれは、たしかアルンクレスでしたか

 人を見下した物言いは非常に不愉快ですね、実際に見下ろしてはいますが


「・・・ビー」

『何ですかヨミキリ、もう大丈夫ですか』

「いや、まだだ」

『なら寝てください邪魔です』

「建物を突っ切れ」


 無茶言いますね、あんまりやりたくない方法と言いながら、やらせるとは心底クズですね

 心はありませんが

 では突っ切らせてもらいましょうか


「っておい!こっちに来るな!」


 そんなこと言われても目の前にでかい建物があったら突っ切りたくなるそうですよ

 理由は一番近かったからですが

 扉は閉じていますが構いません、ヨミキリは丈夫ですから


「ぐわっは!」

『悲鳴を上げるなんて情けありませんね』

「普通突破しやすいとこにするだろうが」

『行けそうだと判断しましたから』

「・・・・もういい、好きにしろ」


 その言葉そのまま捉えていいんですね


「誰も殺すなよ」


 その点は大丈夫です

 ではやるとしますか

 突撃したその後ろに爆発音がするということはかなりギリギリでしたか

 入った先は何が起きたと言わんばかりの顔をこっちに向ける老若男女

 すぐに状況を把握したのか怒号ではなく何故かエールを送ってきますね


「兄ちゃん頑張んな!」

「ここを横断するとはやはりここにぴったりな奴だな!」

「ここは俺達が足止めするちゃちっゃと合格してきて、あの馬鹿野郎を驚かせてやれ!」

「みんなお前に賭けてんだからよ、絶対生きろよ!俺の10白金貨!」

「またそんな大金かけて、馬鹿じゃない!」

「うっせえ!これぐらいしか使いドコロねえんだよ!」

「もっと他にあるでしょうが!!」

「おいお前ら!何故邪魔する!どけぇ!!」

「小童共が儂等の金を奪うんじゃないわい!!!」

「んだと!ゴブリン爺!!」

「「「それの何が悪いのよ!!!!!」」」

「ふぅ!はっはっはっは!」


 あたりには怒声と高笑いする人々

 これがあなた達が求めていたものですか?


{ありとあらゆるものが自分らしく成立する世界に変えようか!}

{一体いつそんな世界ができるんだろうな}

{いつかはまだわからないけど、今からそれが始まるんだ、ここから}

{ならせいぜい足掻きましょうか}

{どんな世界か見てみたいな}

{お主じゃ無理じゃろうて、所詮モブじゃろ}

{モブってなんだモブてこの偏屈爺!}

{誰が爺じゃ!まだ28じゃ!}

{そのしわがれた声と物言いで何を言いやがる!}

{んじゃあまぁ、仕事でもするか}


 向こうじゃ結局できませんでしたね

 こっちではどうするんですか、ヨミキリ


 Side:Yomikiri


 ひどい目に遭った、全身が痛い、スキルの反動じゃなくてマジで痛い

 扉に突撃するなんて普通・・・俺なら考えるか

 面白可笑しいメタルズギルドの冒険者達のおかげで何とか追手を撒くことができた


 ゴーン ゴーン


 2時の鐘、残り4日か


 場所は・・・中央ギルド時計塔外壁12m上の座れそうなとこにいる

 消費電力を考えて擬態状態にしておく

 このPDSは太陽光、気温差発電で発電できるよう作られている

 どこで充電しているか不明だが

 閑話休題

 追跡されている有力候補はオドに拠る魔力追跡、スキル、俺に気付けないほどの虫

 この3つか

 1つ目はミラージュ、というか魔法の使用を極力控えるしか無い、抑えこむ程の制御はまだできない

 2つ目、防ぎようがないし、撒くことはできないと予測、むこうの条件が不明だから保留

 3つ目、それなら撒くことができないはず

 以上から最有力なのは1つ目だな


「そこで何をやっている?」

「何?」


 隣に壮年の男が座っていて、傷だらけの杖を左手に持っている

 魔術師か!

 レーダーには何も写っていない、隠蔽魔法か!

 最後の閃光玉を叩きつけようとする

 が、次の瞬間、軽い衝撃の後、俺の体は空中に投げ出されていた


「すまんな」

「な・・・あがああああああああああああああ!」


 熱い!突き刺さるほどの熱さが腹に!?

 確か・・・フレイムランスか!


『PDS温度が危険値に達しました。液体窒素による冷却を開始します』


 当たり一面白い霧が包み込み

 其の3秒後に大量の魔法が其処に向かって放たれる

 詠唱も術式もない、その他行使としても準備がかかる

 今まで使った行使も予め準備していたからこそ、できた芸当だ

 だがこれは


「無術式無詠唱か!」

「其のとおりだ」


 目の前にさっきの男がいる

 誘い込まれた!

 術式行使、スタン!


「陣を相手の死角に作り、瞬時発動する、なかなか考えたが、まだ青い」


 首筋におもいっきりバットで殴られた感覚に陥る

 スタンか?

 そのまま倒れこみ、意識が


CGUCには、獣人、ドワーフ、エルフといった基本人種に加え

ゴブリン、オーガ、コボルトなど

多種多様な種族が共存しています

そしてやはりその誰もがギルド加入者です

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