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没・Karma Gear Story  作者: D.D
組み込まれた歯車
27/78

油をさした歯車 Ⅰ

 Side:Yomikiri

 中央ギルド連合街もしくは中央ギルド連合都市、略称CGUC

 どの国にも属さない大都市で、数多のギルドのギルドマスターが管理、自治している

 有名所で言えば中央にそびえ立つ高い建物の主中央ギルド、堅牢な要塞の持ち主Metal's Guilds、絢爛豪華な教会を管理するWorld's Skyそして、くるものを拒む大図書館の絶対者、賢者の記せし魔導書庫

 最後に、小さいながらも絶対的な4人の断罪者、評議会ギルド

 大抵のものは中央ギルド、選ばれたものはメタルズギルド、騎士を目指すならばワールドスカイ、魔導を極めるものには賢魔書に入る

 評議会ギルドは実態が不明だが実力は確か

 どれも最古参のギルドだがそのどれもがマスターが変わっていない、評議会に至っては入るものも出るものもいない

 他にも商人ギルド、クラフトギルドや中には裏ギルドもあるという噂がある

 それを抜きにしても見どころがたくさん有る都市

 行ってみたい国、都市ランキング第2位!!CGUC

 ~~フェリペ・A・ヘミングス~~

 2:00p.m カルネスの酒樽


「「「「乾~杯!!!」」」」

「コレがあんたの取り分だ」

「いくら何でも多すぎでは?」

「気にするこた―ねえ!あんたがいなきゃおしまいだったぜ」

「そうでなくても少なくとも僕と商品はダメだったでしょう」

「コレは正当な取り分だ受け取ってくれ」

「・・・分かりました、ありがとうございました」

「いいのいいの、こっちも有意義な話ができたし」

「そういやお前さんは何処のギルドにはいるんだ?」

「何処のとは?」


 確か、ギルドは2つまで所属可能だったか

 本によるとあのでかい塔の中央ギルド、砦見たく建っているMetal's guilds、図書館があるという賢魔書庫も興味があるし、同職ギルドもいいな


「そういうとこは知らないのね」

「まあ、中央ギルドは鉄板だな」

「そうだな、それとバウンティハンターギルドにするのか?」

「ここはもちろん賢魔書庫よね!」

「クラフトギルドもいいかもしれませんね」


 話が勝手に盛り上がってるな、まあこういうのもいい

 周りも活気もあるあの時では考えられなかった

 コレがあるべき姿なのか?


「メタルズギルドはどうなんですか?」

「ああ・・・それは」

「やめといたほうがいい」

「最悪死ぬわよ」

「そこ行くんなら、科学ギルドを勧めます」

「何故?」

「入る奴の10分の1が指名手配にされ、半数以上が入団試験で死亡、生還者の半分も使いものにならない」

「それは・・・」

「いくらあんたでも死ぬぞ、せめて1ヶ月待て」


 何故一ヶ月だ?しかもこの酒場の全員が神妙な顔をしているな


「そうよ、それより賢魔書庫がいいわよ」

「・・・中央ギルドは決定事項ですか?」

「違うけど、それもおすすめしないな」

「冗談ですけど」

「それはそうだよな」

「ではこれで。ああ、あとあの村に行く時に俺が生きてるかどうか伝えてください」

「お安いご用だよ」

「また会おう」

「死ぬんじゃないわよ」

「今度は酒を飲み交わそうぞ!」


 見送られながら立ち去る、これも以前では考えられなかった

 臨時収入として23金貨と76銀貨

 とりあえず店と宿でも回るか


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