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没・Karma Gear Story  作者: D.D
流れ着いた歯車
21/78

閑話 スモール・ギア 其壱

 Side:Yomikiri


 小鳥がさえずる声、人々が談笑する声、森がざわめく音そして紙をめくる音

 今日はいい天気だから休みになった。あの木は何なんだ一体・・・


「ふぅ~魔導書ねぇ」

『元の世界では、とてつもなく胡散臭いものですね』

「代わりにノアの方舟に近い状態だけどな」

「ここに居たの?」

「ああ、そうだがどうした?」

「もう昼だから昼食にしない?」

「あーもうそんな時間か」

『相変わらず本読むと周りが見えなくなりますね』

「・・・もう読めるの?」

「ああ、そうだが」

『語学に関しては誰よりもすごいですから』

「上は存在するんだが」

「ちなみに、どこまで?」

「後は・・・誹るものよ、侮る無かれ。汝らさらば与えん云々ぐらいか」

「終わりじゃないの!いつから読んでたの!」

「朝食をとってからだが?」

『他に作業していた時間を削ると12時間ですね』

「はあ・・・呆れた。あれ?この本・・・はぁ村長。これもらってくね」


 なぜ其処でため息をつく?

 そんなことより、魔法はすごいな

 どうしてイメージをすればその通りの魔法が出るのかさっぱり分からん

 陣で刻んだり詞で謳ったりするのとは違うようだが

 ・・・もしや、オドか?

 オドはエーテルが対象に感化され変質するもの

 ならば、そこに設計図がインプットされているのか?

 ・・・


「・・・リ、ヨミキリ!」

「ん?どうした?」

「だから!ご飯食べましょ」

「ああ、そうだな」


 ちなみに、3週間で書庫にある本は読みきった


「のぅ」

「何だ?煙爺」

「わしのへそくり何処にあったか知らんかのぅ」

「・・・紙幣制度なんてあったのか?」

「アルテミナ神聖教国100エルン紙幣じゃ」

「・・・87冊目のとこにあった気がするが」

「いやそれが何の本なのじゃ」

「・・・!クソジジイいっぺん死ね!」

「何の本か聞いてるんじゃが」

「何処であんな本仕入れてきやがった!」

「何の本じゃ!」

「誰が言うか!」

「んなもん何処で使うんだよ!」

「お主に言う義理はないわい!」


 どういう本なのかは俺とあいつの名誉にかけて言わない

 後日無数の矢が木ごと刺さっていたのを見つけた、へそくりの行方はわからない

 分からない!


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