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没・Karma Gear Story  作者: D.D
流れ着いた歯車
10/78

始まりの歯車 Ⅱ

 Side:Sara

 彼は私の問に沈黙した

 彼はおそらく人を殺めている

 何人かはわからない

 彼がどんな顔をしていたかはわからない

 でも、声はほんのかすかだけ震えていた


「ザーク村長」

「なんじゃ」

「彼は一体何者なんでしょう?」

「さあの、だがあれは血の臭いがする。おそらく兵士だったのじゃろう」

「兵士・・・」

「なんじゃ、気になるのか?」

「そんなんじゃ・・・ない、ですけど」

「わしは気になるがの」

「え!?」

「アヤツの将来が、じゃ。ふ~む、もしかして、好きじゃとか?」

「違います!」


 まったく、もう出会ったばっかですよ


「ふぉ~ふぉっふぉっふぉっふぉ」

「村長!!」


 18時

「おつかれさま、ってどうしたの!?」


 倒れてる!?魔物にでもやられたの?


「いんや、疲れたから突っ伏してただけだ」


 はぁ、良かった、うつ伏せで寝ないでよ


「ありがとな」

「え?」

「心配してくれて」

「どっちの意味ですか?」

「さあな。くっくっく、っつ!怪我したとこ踏むなよ」


 腹がたちましたので、仕方がありませんよね


 ついでに

(ウォーターボール)


「うお!?」

「すみません。つまずいちゃって」

「つまずくと水が出るのか。初めて知った」

「からかってるんですか」

「さあな」

「さっきの問のことなんですが」

「答えられない範囲だ」

「そんなのずるいです」

「まあ、それはともかくとして村へ戻ろうか」

「ちょっ・・・はぁ、で体の方は大丈夫ですか」

「ん~、明日ぐらい筋肉痛かな」

『つまり、大丈夫ってことですよ』

「うっさい」

「そう、なら戻りましょうか」

「ああ、ん?」

『どうかしましたか?』

「いや、なんでもない」

「そういえば、あなたが落とした金属製のバッグは何?」

「ああ、あれがあったか、アレの中に確か・・・」

『忘れていたんですか?』

「何が入ってるの?」

「仕事道具だ」

「ふーん」


 気になる・・・


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