始まりの歯車 Ⅱ
Side:Sara
彼は私の問に沈黙した
彼はおそらく人を殺めている
何人かはわからない
彼がどんな顔をしていたかはわからない
でも、声はほんのかすかだけ震えていた
「ザーク村長」
「なんじゃ」
「彼は一体何者なんでしょう?」
「さあの、だがあれは血の臭いがする。おそらく兵士だったのじゃろう」
「兵士・・・」
「なんじゃ、気になるのか?」
「そんなんじゃ・・・ない、ですけど」
「わしは気になるがの」
「え!?」
「アヤツの将来が、じゃ。ふ~む、もしかして、好きじゃとか?」
「違います!」
まったく、もう出会ったばっかですよ
「ふぉ~ふぉっふぉっふぉっふぉ」
「村長!!」
18時
「おつかれさま、ってどうしたの!?」
倒れてる!?魔物にでもやられたの?
「いんや、疲れたから突っ伏してただけだ」
はぁ、良かった、うつ伏せで寝ないでよ
「ありがとな」
「え?」
「心配してくれて」
「どっちの意味ですか?」
「さあな。くっくっく、っつ!怪我したとこ踏むなよ」
腹がたちましたので、仕方がありませんよね
ついでに
(ウォーターボール)
「うお!?」
「すみません。つまずいちゃって」
「つまずくと水が出るのか。初めて知った」
「からかってるんですか」
「さあな」
「さっきの問のことなんですが」
「答えられない範囲だ」
「そんなのずるいです」
「まあ、それはともかくとして村へ戻ろうか」
「ちょっ・・・はぁ、で体の方は大丈夫ですか」
「ん~、明日ぐらい筋肉痛かな」
『つまり、大丈夫ってことですよ』
「うっさい」
「そう、なら戻りましょうか」
「ああ、ん?」
『どうかしましたか?』
「いや、なんでもない」
「そういえば、あなたが落とした金属製のバッグは何?」
「ああ、あれがあったか、アレの中に確か・・・」
『忘れていたんですか?』
「何が入ってるの?」
「仕事道具だ」
「ふーん」
気になる・・・




