玉響糸音と紅厨仄杜によるおまけ談話
~おまけ~
『紅厨さん。またなんかやらかしたんですか』
「またとは失礼な」
『頭も体も真っ青じゃないですか。仕事前に何したのです?』
「タグの謎に迫ってみたら、兄さんにフルボッコにされた。本当に容赦ないよな」
『オチが見えていても突っ込む紅厨さんはステキです。好感度の上限がアップしました』
「はっはっはー。冗談はよせやい」
『ところで、二人きりで任務に就くのは久しぶりなので、パペットを日干ししてきたんですよ。えらいでしょう、素敵でしょう、結婚したいでしょう?』
「うん。思う思う」
『では、手始めに結婚を前提としたお付き合いを』
「そういや、タグがひた隠しにしていた理由って、あやめちゃんがここに来たのと関係あるのかなー」
『うわ、シカトなんて柄にもないことしやがった。あぁ、でもただ一つ言えるのは、本人が気にしていることは大抵外部者にもばれているんですよ』
「どゆこと?」
『それはそうと、紅厨さん。お手手を拝借させてください』
「ん。どうぞどうぞ――相変わらず、糸音ちゃんの手はちっちゃいなぁ」
「そういう紅厨さんの手は今日も大きいですねぇ。お礼にお手製どら焼きを作ってみたのですがいかが? 粒も漉しもありますよ』
「両方頂戴――って、なんだろうね。このピクニック感は」
『今回は、護衛兼情報収集が主ですからね。気軽にやっていきましょう――あ、やべ』
「どうした、糸音ちゃん。忘れ物か?」
『あやめさんにミルの話は嘘だって言い忘れてた』