VS探偵
男「君は僕に隠し事をしているね?」
女「はあ?何それ」
男「誤魔化せると思わない方が良い」
女「その自信は何なの……」
男「何それ、と君は先程言ったね?」
女「それが、何……?」
男「普通なら隠し事はしていないと否定するんじゃないかな?」
女「!…………突然、言われたから……隠し事なんてしてないわよ!」
男「ほう、では君の癖から証拠を示そう」
女「は?証拠??」
男「君は嘘を吐く時、必ず一度前髪をいじるんだよ」
女「?!う、嘘っ」
男「本当だよ。癖って言うのは自分じゃ分からないものだ」
女「…………ごめんなさい。プリンを食べたのは私です」
男「違うな。君が隠しているのはその程度の事じゃない筈だ……!」
女「他に隠し事なんてしてないわよ!」
男「前髪をいじってるじゃないか!」
女「え?!……これは違うわよ!前髪が目に入って気になっただけ!」
男「まだ認めないか!僕と君の間に隠し事なんて出来ると思ってるのか?」
女「ちょっと、変な言い方しないでよ?!?」
男「それは失礼した我が親愛なる妹よ!」
女(妹)「ホント色々失礼よ大馬鹿兄貴!」
男(兄貴)「で、隠し事は?」
女(妹)「…………はい」
男(兄貴)「これは……?」
女(妹)「明日誕生日でしょ。黙ってて驚かせてやろうと思ったの!」
男(兄貴)「……素晴らしく素敵な親愛なる妹よ」
女(妹)「普通に呼びなさいよ」
男(兄貴)「ありがとう」
女(妹)「どういたしまして!」
プレゼントボックスの中身はプリンであった。