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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

通信兵の処刑場

作者: すー

この作品については、著作権を放棄します。

 通信兵の処刑場。アウシュビッツのかたわらに、トネリコの木を遠方に見ゆる中庭がある。格子戸から木を、裸木に積もる銀の雪をのぞんて諦観した通信兵ノヴィッグバンがひとり。

 真っ黒な制服に身を包み、しらみの飛ぶ頭を軽くかく。

 モノトーン音楽を指にせて。

「今日の死者数は?」

「70年後の未来から愛を込めて。交通死亡事故者735人。自殺者80人」

「原発の志望者もとい、死亡者は」

「無言回答」

「原爆の志望者は?」

「ゼロ」

「原爆の死亡者は?」

「一瞬にして焼かれた(They burned in a second)数は20万。健康被害は50万? それとも…」

[ボスニアヘルツェゴビナ、イランイラク、ベトナム、南京731 ルワンダ WW1]

「悲しいことか? 喜ばしいことか」

[ ]

 ノヴィッグヴァンは夢を見る。

 

 銀の雪はスモッグ?

 子どもが着ているよだれかけ

 子らは応える。「ボタン掛け違っているのは大人だよねぇ」


 ヤンキーボーイズを卒業した原発作業に向かう宇宙飛行士たちが話をする。

「16日の選挙どうするよ」

「民○党のヒ○ラー殿かなぁ」

「作業をいつヤメさせてくれるんだろ」

「でもまぁ、強制じゃないからね」

「当たり前だのクラッカー。何度でも言うぞ。徴兵制は絶対悪だ。原発作業にしろ、くそ食らえな他国侵略カモフラージュめいた国際貢献策にせよ、志願兵でなければ余話よわっちい」

「きわどいことを言うと…Vラインはまだあるんだ。手がもげたり腹から腸がはみ出て苦しい思いをするのは※軍海兵隊の仕事になっているらしいよ」

「アメ○カのアーノドンより通信。だから、生き残った奴はアヴァターしながらハワイでVラインと美女のケツを眺めるのさ」

「戦場に架ける橋は虹。十字架持ってるのはドイツ海軍だろ」


 その日、そのとき、その瞬間までは平穏な日々が続いていたのだろう。


 黙祷をささげた。

 すると、憧れの虎戦車より通信が。

「無線が精巧、もとい成功したな。喜ぼう同士諸君」

「くそったれバンザイ無線LANっ。情報ダダ漏れっ」

 70年後の未来より愛を込めて。

「今は情報は守られるよ。しかし一番重要なのは人付き合いに、いかにして寛容になるか」

 と、どこもかしこも恐ろしいことを。考えるのはきっとカエルとかひつじを馬鹿にして遊ぶバッドボーイズじゃない?

 究極奥義は「ま、いっか」

 未来のユーゲントになるかもしれない子らから憎しみを込めて。

「オサイフ携帯通信くそっくらえ」

 どこかの賢母…きっとマリアさま? が言う。

「そんなもったいない機能のついたケイタイを買うんじゃありません。基本は電子マネー。EDYはどう?」

「ポイント付きだとお得だがね。マナカをよろしくなも」

 なむなむとなごやかな何かが去っていった。

難民はいっぱい。救いきれないと思わずに。一番救われないのはどこだ? もないよね。


子ども達は2011.4.1から

重いバーコード付き。

外して眠れるぼくはしあわせ。

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