#8 『かけがえのない夢だから』
あの窓辺に見える海岸 今も変わらず波に揺れて
もう忘れたはずの涙が 僕の胸を掠めていくんだ
あの時投げ捨てた チャンスへのチケット
君の涙覚えているよ
かけがえのない夢だから 僕はまだ信じてる
めぐりあえた奇跡 君が抱きしめてた
だから 雨に負けないで 風に飛ばされないで
いつの日か再び この夢を叶えよう
「まだ後悔してる」消えそうな声で泣く 君のその横顔
誰のためじゃなくて 僕が捨てた夢を
拾う背中 見れなかった……
かけがえのない夢のため 僕ははまだ歩けそう?
星が光る空を 見上げてたあの頃
何もかもを諦めて 慣れてく自分がいた
それでも笑ってた 心に嘘ついて
かけがえのない夢だから 僕はまだ信じてる
めぐりあえた奇跡 君が抱きしめてた
だから 雨に負けないで 風に飛ばされないで
いつの日か再び この夢を叶えよう
いつの日か再び この夢を叶えよう……
《ライナーノーツ in 「かけがえのない夢だから」》
クセのある曲、クセのない曲……、この「かけがえのない夢だから」は、非常にクセがなく、さわやかで落ち着いた、歌いやすい一曲になったのでは、と自負しております。
この曲のイメージソースは、90年代にヒットした「ビーイング系」のサウンドやメロディ・センスになぞらえたもので、歌詞もなるべくさわやかな単語を選んで行きました。また、「ビーイング系」と言えば、コーラス(サビ)の頭の詞をダイレクトにタイトルとして、かつ、やたら長ったらしいタイトルが多かったこと、へのオマージュも含まれています。
歌詞の世界観のテーマとしては、「君」のために一度夢を諦めた「僕」がもう一度夢に向かって歩き出す、という実に分かりにくい題材です。