#7 『Last Melody』
西日の差し込む窓辺で 眠る君をそっと見つめてた
海からの風に 瞳を細めて
洗い立てのシャツにかかる 君の髪の香りが
記憶の中で 切なく揺れてる
真夏の夕立のよう 涙もすぐ止まる
だからその指先を 離してもかまわない
心の中へと 閉じ込めるよ……
Last Melody 今も聞こえているよ
どんなに傷ついたとしても
「もう一度」なんて口にはしない
想いは波音に消して
サヨナラは永遠で 振り返ったりは 二度としないから
フォトスタンドの中 ふたり笑う 空はもう高くなった
ほのかに夏の匂い残して
君が望む場所なら 何も言わなくても
好きにすればいいさ 呼び止めたりはしない
それぞれの目指す夢の方へ……
Last Summer Breeze 頬を撫でる風に
涙もさらわれていくから
たとえば再び街角で すれ違うことがあっても
気づかないほど君が どこか遠くへと霞んでいけばいい
Last Melody 君が好きだった歌も
今なら心に仕舞えるさ
最後に聞かせたかった言葉を この夏の終わりの日差しに
サヨナラは永遠で 振り返ったりは 二度としないから
《ライナーノーツ in 「Last Melody」》
テーマは「ひと夏の恋」……なんて言ってて、ちょっぴり恥ずかしくなりますが「夏が終われば他人同士」みたいな、バブリィな恋をテーマに書いた一曲であったことを思い出します。と言うのも、この「Last Melody」、かなり初期の歌詞です。恋とか愛とか、あんまり得意なテーマではないのですが、初期には結構書いてました。当時、「歌詞」=「恋愛」という模式図(強迫観念?)が頭の中にあったのです
曲は、比較的歌詞に反してさわやかな曲想ではあるものの、ブリッジ(Bメロ)で転調するため、割と歌いづらい曲です。