#4 『グラフィティ』
今瞳閉じて 聞こえるよあのチャイムの音が
色褪せてた 机の落書きのように
いつも すれ違ったり 悩んだり ぶつかった日々も
そっと 胸のアルバムに仕舞ったよ
夢を追いかけるのは とてもつらいけど
輝く未来に 手を伸ばして
陽だまりの校庭を 君と歩いた
僕らは両手に 抱えきれない
希望とまだ知らない 明日へと歩き出すよ
夕日に染まった 放課後の教室の隅に
描いた未来の予想図 今も同じ
いつか時が過ぎれば 忘れてしまうの?
眩しい明日が 見えなくても
板張りの廊下で 君と笑ってた
旅立つ不安に 挫けそうになってしまう時には
やさしい風を感じて
この大切な思い出を ありがとう
輝く未来に 手を伸ばして
陽だまりの校庭を 君と歩いた
僕らは両手に 抱えきれない
希望とまだ知らない 明日へと歩き出すよ
眩しい明日が 見えなくても
板張りの廊下で 君と笑ってた
旅立つ不安に 挫けそうになってしまう時には
やさしい風を感じて
《ライナーノーツ in 「グラフィティ」》
掲載四曲目は、ゆったりとしたメロディの、卒業ソングです。オルガンを効かせたアレンジに挑戦しつつも、なるべく歌いやすい旋律を目指した一曲です。
卒業と言えば、海援隊の「贈る言葉」、松任谷由美の「卒業写真」など名曲が多数そろっています。そう言った意味では、すでに使い古された磐石なるテーマと言えるでしょう。そのため、あえて差別化を狙う意味で、タイトルも卒業をイメージさせない「グラフィティ(落書き)」としました。その一方で、旅立ち(卒業)に対する不安を乗り越えようとする姿を描けないか、と苦心した歌詞です。
結果として、「板張りの校舎ってどんだけ田舎の学校やねん!」とか、「教室の隅に落書きすんなや!」というツッコミが入れられそうなものになりました。