#22 『ノアの方舟 Ver.2010』
青い空を見上げていた 幼い頃の記憶
あの止まり木の下で 君に教えてもらった話
命を救うため船を造った 孤独な男の話
不安になるたび 躓いては転んでいる
だけど 君も僕らも 孤独なままで生きるの?
この惑星はそう ノアの方舟
君を乗せて廻るよ
この宇宙には 星が輝く
僕は少し泣いてた
奇跡を信じられるほど 簡単な明日じゃない
後ろ指差されても 独り信じ続けていれば
終わりじゃないと 笑顔で言えるから もう少しだけ歩こう
世界の真ん中 冷たい雨 荒れる波を
越えていけば いつかは 大人になれるのでしょう?
この惑星はそう ノアの方舟
僕を乗せて廻るよ
この宇宙には 風が吹いてる
君は少し笑った
この惑星はそう ノアの方舟
君を乗せて廻るよ
この宇宙には 星が輝く
僕は少し泣いてた
果てしない空の彼方
僕も少し笑った
《ライナーノーツ in 「ノアの方舟ver.2010」》
わたし個人として、非常に思い入れのある楽曲だけに、八年越しで、リメイクしたのが「ver.2010」です。メロディライン(主旋律)は当時のままですが、より壮大になるよう、一から編曲し直して、さらに現在のクオリティで歌詞も書き直しました。
ver.2002の方が良い、という気もしなくもないですが、これはこれ、それはそれです。
歌詞のテーマは同じく、旧約聖書の「ノアの方舟」ですが、今回もモチーフとしているだけで、さらによりぼやかした雰囲気に纏め上げました。また、たとえばまったく同じ文言を並べた、コーラス(サビ)の部分でも、宇宙を「うみ」と読ませるなど、微細なところまで手を入れていきました。