#12 『やまない雨』
青い海 近づく夏の気配 この街にも
風が吹きぬけ 優しい日差し 静かな午後の窓辺
感じれば 支えてくれた人の笑顔だけが
まぶたの裏で眩しく光る 淡いあの日のダイアリー
雨がまた僕らの 肩を濡らし 悲しみを運ぶ
忘れないで 未来まで走る気持ち 今も
もう泣かないで 明日は雨も上がるよ
こんなに笑える君がいるよ
まだ君の中 光る希望
輝いているのなら 知らない未来へ行ける
陽だまりの木陰で眠る君を 見つめていた
明日がないから 彷徨ってしまう 切ない夢の轍
ノートを破り捨て 雨の中で一人泣いていた
ここにいれば きっとまた涙こぼれ落ちる
もう少しだけ 歩き続けたいけれど
一人じゃ行けない 路の途中
その未来までたどり着くと
残されたわがままが 強がって見せていたんだ
雨が降ってくやまない雨が降ってく
ホントは泣いてはいけないのだけど
時々涙あふれてくる
それだって明日へと続く希望のしるし
《ライナーノーツ in 「やまない雨」》
今をさかのぼること、約九年前の梅雨。その年は、雨がやたらと降り続いた冷夏だった。そんな鬱屈とした雨の音を聞きながら、書いたのがこの曲です。
どちらかと言えば、やまない雨に対して、怒りをぶつけながら書いたのですが、メロディは優しく、コーラス(サビ)は熱唱できるという曲に仕上がりました。ただ、九年前、今もそんなには変わっていませんが、より歌詞の世界観が拙いです。