#11 『冬が来る』
君の隣で身をすくめ 茜空を見上げるたびに
今年の冬は厳しいと 口癖みたい繰り返すよ
ほらね雪がはらり舞い落ち
僕と君の肩に乗っかる
凍えた僕に君が笑ってた
「一緒に帰ろう」
白い息が街を染めていく
北風が頬撫でて 枯れ木を揺らす
家路までは車窓を眺めて
ふと思う この街にまた冬が来る
バス停 街路のクスノキ 行きかう人 厚手のコート
落ち葉の舞う横断歩道 信号待つ君の背中
すべてが透明に変わって
十二月の風を感じた
凍えた君に僕が笑ってる
「一緒に帰ろう」
曇る窓に冬の夜空だけ
切り取って オリオンが輝いている
君と並び歩く雪の道
ふと思う この街にまた冬が来る
白い息が街を染めていく
北風が頬撫でて 枯れ木を揺らす
家路までは車窓を眺めて
ふと思う この街にまた冬が来る
ふと思う この街にまた冬が来る
《ライナーノーツ in 「冬が来る」》
めっきり冷え込んで、温暖なはずの地元でも寒さが本格化。なので、冬の曲をアップしようと考えました。
比較的明るめの曲調で、ピアノもブラスも効果的に配置できたと、自分的には満足の行く一曲です。
歌詞は、寒さをなるべく感じさせないよう、あったかくなるような歌詞を考え、冬の単語を重ねつつも、笑顔などの単語を積極的に配慮していきました。
また、作曲編曲中から「冬が来る~」という部分は何度も口ずさんでいましたので、タイトルもそのものずばり。
ちなみに、どうでもいいですが、きっとバスの車窓は結露になってて、外は見えないだろうな、と経験から思います。