表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暴財力の献身  作者: コロリア


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/4

顔見せ

現在、豪華絢爛な街。


兵庫県丹波市内。


かつて自然が沢山で、昔ながらの雰囲気が残る街並みだった地域。


田んぼ、畑、鳥、家畜の鳴き声で目覚める日々。


朝霧の中、寒い、朝早くから年寄り達が動き出している。


そんな地域だったが、今は。


宇宙エレベーターが岡山県吉備高原から伸びているが、その直通パイプ真空列車で丹波市は繋がっている。


その為に、様々な超高層ウッドマンションが理路整然と各区画に分けられて建設され、空中で建物同士が道で繋がっている。


工業車は飛行する。


民間車無い。


というのも濡れる心配が無いので、全て個人靴ローラー自動運搬技術により、移動する。


民間バスは存在しない、座って移動したいなら、ミニレンタル車を呼ぶ事が出来る。


自動運転であり、民意は発生しない。


よって、煽り運転は不可能、迷惑駐車不可能。


店先に一時的に停止する事も出来ない。


禁止したところで皆が皆守る筈もないので、そもそも不可能にした。


自動ではない階段は無い。


階段はあっても、全てエスカレーター。



大規模空中公園、空中水路、空中水族館、空中図書館、空中美術館がある。


勿論、カフェ、コンサート会場、スタジアム、ライブ会場もある。


お気づきだろう。


そう。


とてもデカいのである。


この超高層マンションの高さは約2000m。


横幅、10km。


縦に、正確にそれぞれブロックが、6角形のハニカム構造をしている。


縦型蜜蜂巣構造の555階建て。


雲を攫み、水も確保し、住民の糞尿も家畜の糞尿も、全て余す事無くリサイクルされている。


タワーマンションの下に物は落ちない設計になっており、スーパーウッドガラスという素材で窓は出来ていて、そもそも割れないし、開かない。


火災対策には、特殊なマイクロ泡で消すスプリンクラーが各家庭部屋だけではなく、家内の1人1人の部屋全てに常備されている。


水。


その水に対する研究が盛んに行われてできた技術であり、消火率100%。


簡単に蒸発しない泡であり、対策技術に選ばれた技術である。


この建物の設計者は隼職員ではないが、インフラ、様々な技術においては、100%隼の技術が網羅されている。


無論、建設会社も隼である。


そのマンションの下、周りは普通のマンション群や、幼稚園、保育園、普通より未来的な街並みが乱立している。


その中に、岡山城近くの後楽園のような立派な庭園が有る。


そこに、巨大なイギリス風潮な立派なお城が4つ建てられている。


そこが、白狼幼稚園、小学校、中学校、高校である。


そこでは様々な年代の子供達がひしめき合う。


面倒を見たり、虐めをしたり、虐めをされたり、からかったり、からかわれたり。


喧嘩したり、仲裁したり。


広い、広い庭で、追いかけっこをして遊ぶ子供達。


年長組が自然と小さな子供達を見守る仕組み。


その中で白狼組は幼稚園から高校まで常に上位組として特別である。


これだけの資金を援助している企業、グループ、団体、個人投資家。


その直系の子供達。


それが白狼組である。


幼稚園の時にはあまり理解出来なかった金の威力。


それが、小学生低学年になり、投資の授業を受けている頃になれば、自然に地位、権力に溺れだす。


ルールを守らずに我儘を通す。


いかにも「人間」らしい。


しかし、今年、例年通り、家の威厳を借りる筈の狐達が、嫌に大人しいのである。


その原因がー。


大企業の社長、役員の父達『いいか?松本家と御影家には関わるな、絶対にトラブルを起こすな、出来れば関わるな、何か問題を起こせばお前が消えた事を見逃すしかない』


母達『んまあ!!なあにい!?あなた!それはその家に負けた!?そういう事なの!?あなた恥ずかしくないの!?』


父達『……はあ、何も分かってないのはお前達の方だ、運が悪かったんだ、いいか、俺達がネズミだとしたら、相手は〘モササウルス〙だ、悔しいとか、歯がゆいとか、そんな次元じゃないんだよ、分かったら無駄な想像を捨てて大人しく過ごせ、分かったな!』


様々な家の親達による、最初の牽制であった。


学校敷地内。


皆。


皆。


歩く王を見る。


黒髪長髪の痩せた色白の青年。


その斜め後ろから伊織が歩く。


敷地内には、御影セキュリティによる、あらゆる職員に変装した人材達。


敷地外の高所には、スナイパーをおびき寄せ、始末する為の罠やドローン監視中。


敷地外、航空管制塔は常にモニターされ、ハイジャックによる『突撃』対策が取られ、工場での大型トラック無線も常に傍受中、ドローンによる監視中。


駅、空港、港、降り立った変装したテロリスト達の歩き方スキャンによる監視網。


御影家は他の部隊とは協力しない。


一方的に情報を盗み見、一方的に殺す。


許可も必要ない。


攻めて来たNASA部隊を全員殺して許されたのが、良い証拠である。


松本琉刃を何故一般人と近寄らせるのか?


顔見せ。


それだけの為である。


広告とは非常に重要である。


例え、厳重なセキュリティの建物に入ろうとして、どうしても通りたい場合、顔パスであるように。


それは琉刃だけの顔見せではない。


松本家、御影家、隼。


これらの『力』の顔見せである。


伊織は琉刃の側を離れられない。


伊織よりは弱いが、かなりの腕の職員達が敷地内を固めている。


伊織の役目とは、全てを見捨てても、琉刃を生かす事。


強大な敵の前に、琉刃が膝を付く事が無いよう、全てを薙ぎ払う死神の鎌である事。


例え、自身の猛毒の血を使ってでも。





あるグループが琉刃の目の前に近寄って来た。


皆身長が高い、8人、いや。


伊織「(他に視線、10人以上、屋上、〈アレ〉だな)」


伊織は屋上に視線は向けない。


屋上護衛1「〈ピリ〉うお!マジか、バレてる、流石歴史上最高の血!」


護衛2「ジロジロ見るからよ」


護衛3「まじ化け物だわ、勝てんわアレ」


屋上20名。


大企業のご息令嬢人らがくすくす笑いながら、見ている。





地上。


制服から高校生、バッジは2年生。


琉刃は大きく歩くように親『達』から言われている為、隅っこを歩けない。


そう言う教育を受けて来ているのだ。


覇道、帝王学を地で行く教育である。


しかし、帝王学を受けて来たのは向こうも同じ。


しかし、勝てない喧嘩をするなというのも、帝王学の一部の筈。


コイツラは、伊織をただのイカれた幼稚園児だと高を括っているようだ。


高校生、高間天馬、実質的この学園の王様の男子である。


ついこの間までは。


高間天馬。


日本医療連盟会、会長を祖父に持つ。


噂では海外のあらゆる麻薬カルテルとの繋がりがある、らしい。


高間天馬の横から黒スーツの女が現れた。


雰囲気は中学生の年齢のようだ。


華国裏八卦掌の佇まいを〈表した〉。


天馬「ここでは俺がルールだ、邪魔だよ、お前、道を譲れ」


琉刃は木に止まった鷹と目が合いながらー。


琉刃「断る」


伊織「ふーん、お前、やるなー」


両手を頭で組みながら、前へ出る伊織。


二人とも、相手の力量を測る、測り続け、前へ。


伊織「お前、名前は?」


華国女「私に勝ったら〈ピッ〉おしヱー?あ、うそ〈ド、トサぁ〉


伊織は右足前蹴り上げ、顎を掠め、脳が揺れ、膝を地に打ち、倒れた。


伊織のお腹へ。


華国女は倒れ、動けない。


伊織「ゆっくり休め」


華国女は深い深い眠りに沈んだ。


高間天馬「は?お!おい!嘘だろ!お前ら!行け!やれえ!」


他のセキュリティは動かない。


何故なら、こちらを向いた御影セキュリティの数が多すぎる。


焼け爛れる程の殺気が向けられている。


高間セキュリティは動かない、動けない、動いた瞬間に射殺される。


伊織「んで、てめーらは駄目だ、見逃さない」


高間グループ『ひ!?』


伊織は屋上を睨む。


慌てて逃げ出す屋上の連中。


高間グループ全員が四肢複雑骨折、顎、粉砕。


後日、あの時の屋上連中が毛仕掛けた事が判明、同じく全員、四肢複雑骨折、顎粉砕された。


女性にも同様に。


この事件をきっかけに、『全員』が大人しくなった。




体の怪我は最先端治療により、完治。


しかし、心の傷は癒えない。


高間天馬は自主退学し、消えた。



華国とは、中国が内戦により滅びた後、台湾の皇族の血を頂点に置き、再び再建された国である。




華国女は朧〈オボロ〉と名乗った。


伊織が好きだと言って来た。


伊織「おー!いいぜ!」


朧「本当に?なんで?」


伊織「なんとく」


朧「な、なんとく?」


伊織「お前強いし、可愛いからな」


朧「…でも高間家が私を解放するとは思えない」


伊織「それは大丈夫」


朧「え?なんで?」


伊織「家には逆らえないから」


その言葉通りとなり、大金を支払い、朧は御影家の血に組み込まれる事になった。


御影現当主「ほっほ、好きにせい、沢山食べ、健康な子を産むが良い、ほっほっほ」


朧が驚いている間に、話はとんとん拍子。


お互いに、役目が終われば結婚の約束をした。


ビビアンも感化され、琉刃に婚約を求めた。


琉刃は大人になったら考える約束を持ち出し、逃げた。


朧と伊織を見て羨ましいビビアン王女。


ビビアン「んー!んー!」


琉刃に後ろから抱きつき、頬に首にキスをしている。


傲慢はついに消え、より強い傲慢が支配する、しかしてー。


琉刃は偉そうな態度はするし、浮世離れした見下す発言も目立つ。


しかし、悪気は無い事が端々から伺い知れる。


琉刃とビビアン、朧と伊織。


この四人の組み合わせは、この白狼学園に平和をもたらすのか、はたまたー。







マンション部屋。

御影セキュリティリーダーに無線が入った。


無線〈ピーピー、ピーピー〉


リーダー「ん?〈カチ〉こちら本部、どうした?」


無線〈緊急、北海道、旭川市内、小麦生産バイオ工場にてロシア人、イスラム教徒によるテロ発生、有害なカビが散布された。ROハイフン、416型という、通称腐敗病の元になるカビが散布された!大至急交通規制を求めたい!〉


リーダー「犯人らは?殺ったのか!?」


無線〈…犯人らと交戦後、CIAが応援に来て、現場から引き離された、現在我々は負傷した仲間を抱え、青森にヘリで移動中!指示を!〉



リーダー「了解、アメリカと連絡を取る、犯人らは心配するな、物流を止める事になる、ケース4を選択し、行動せよ」


無線〈了解〉








ケース4。


アメリカとテロリストが繋がっていて、日本の弱体化を狙った赤旗作戦のケース。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ