第8幕 マイナス✖️マイナス②
+1が左から前歩きで登場
-1が右から後ろ歩きで登場
2人の間には0がいる
+1君「あ、-1君こんにちは!」
-1君「ん? この声は+1君だな。相変わらず君の方から声をかけさせてしまって、すまない。こんな僕で申し訳ない」
+1君「落ち込まないでよ。僕と君とでは向いてる方向が同じでも進み方が逆だからね。+の僕はずっと前に進むし、−の君はずっと後ろに進むだろ? お互いの顔を見たことがないよ」
−1君「後ろ歩きから逃れられない。これがマイナスに生まれてしまった僕の運命。ああ今日もマイナスが僕を呼んでいる」
-1が+1の横を後ろ歩きでスタスタと通り過ぎる。
+1君「相変わらずのマイナス思考をどうにかしてあげたいけど、後ろ歩きは直せない。どうすれば、、、あ! 待って-1君!」
-1君「どうした? 僕の暗黒のジェットコースターを止めるなんて」
+1君「君さ、マイナス方向に向きを変えてみなよ」
-1君「マイナスの世界を見ろだんて悲しいことを言わないでくれ」
+1君「いいからやってごらん!」
-1君「分かった。君の頼みならば」
-1が体を反転させる。
-1君「マイナスが僕を見ている。あぁもうダメだ!」
+1君「大丈夫! そのまま進んでごらん!」
-1「さらば僕の数生!」
-1はマイナスを見ながら後ろ歩きをする。やがて+1に追いつく。
-1君「あ、あれ? +1君? なんでここにいるの?」
+1君「ほらやっぱり! マイナスの方向を見ながら後ろ歩きはすれば、君は僕と同じでプラスの方向に進むことになるんだよ! 君はもうマイナスじゃない!」
-1に左から-(が、右から)が近づいて-(-1)になる。
-(-1)君「マイナス一族の呪いが今解かれた! ありがとう+1君! これで一族は救われた!」
+1君「よかった! これでこれからは君と一緒に色々なところに行けそうだね! 君は後ろ歩きだけど」
-(-1)君「何! 君の顔を見ながら進むことができて幸せさ! ああ世界はなんて綺麗なんだろうか!」
+1君「気持ちもプラス思考に変わって良かったね!」