表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
数学とは  作者: ハルサメ
14/14

第14幕 確率②

教授「算数数学でよくある解決方法に、低次元で行う、というものがある?」


生徒「低次元、、、レベルが低いってことですか?」


教授「ニュアンスとしては間違ってきない。ざっくり言うと、条件を簡略化させることだ。アタリが一本、ハズレが一本のクジを考えるぞ」


 教授の手に2本の棒が現れる。


教授「この場合、君は先と後どっちでも引きたいかね?」


生徒「えー先に当たりを引かれたら負けちゃうから、先がいいです!」


教授「なるほどなるほど。ただ、そこで外れを引いた瞬間負けが確定するぞ?」


生徒「うーん、悩ましいですね」


教授「ここで、先ほどのようにアタリとハズレを処理してみる。先に引いた人が当たる確率は当然1/2だ。後ろの人が当たるためには、先の人がハズレを引かなくてはいけない。これと1/2だ」


生徒「あれ? どっちも一緒?」


教授「ふむ。2択の時は先でも後でも確率は変わらないとわかったな」


生徒「でもこれは2択なだけで、数が増えると変わるんじゃないですか?」


教授「ではアタリ1本、ハズレ2本でやってみよう。先攻が勝つには1/3を引かなくてはならないな」


生徒「後攻は2本のうちから選べばいいから後攻の方がいいですね!」


教授「これこれ、はやとちりをしてはいかんぞ。後攻が勝つにはまず先攻が2/3のハズレを引く必要がある。そこからさらに自分が1/2を引かねばならん。つまり確率は2/3 ✖︎1/2となる」


生徒「ん? あれ、これ約分すると1/3じゃないですか?」


教授「つまり?」


生徒「先攻でも後攻でもまた、一緒? えーなんか、納得いかない! 先攻がハズレ引いてたら後攻が有利なんじゃないですか?」


教授「ああ、それはまた別の話になるんだよ」


生徒「え、また別の話? 何がですか?」


教授「つまり、『先攻が何を引いたか』を『後攻が知っているかどうかで後攻の確率は変わるんだ』」


生徒「はい?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ