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数学とは  作者: ハルサメ
13/16

第13幕 確率①

生徒と教授が左右から現れる。

生徒は歩きスマホをしている。


生徒「また外れた、、、」


教授「これこれ、歩きながらスマホを触るのは感心せんぞ」


生徒「あ、これは教授。すみません。今やっているゲームで新しいガチャが出たので早速引いたんですが、レアキャラが当たらなくて、、、」


教授「最近の話題のスマホガチャというやつか。因みにどれくらいの確率になっている?」


生徒「えっと、SSRが3%で、URが1%です。さらにその上のSURなんて0.5%ですよ。全く当たりませんよ」


教授「ほうほう、それで君はそれを何回引いたのかな?」


生徒「10連ガチャの一回です」


教授「つまり思考回数は10回ということか。URとかいうのが当たるのはざっとら9%くらいだな」


生徒「そういう確率ってどうやって求めるんでしたっけ?」


教授「全事象から、思考回数で全て外れたパターンの場合の数を引くんだ。ざっくりと50%のクジを考えようか」


 舞台下に赤い紙と白い紙が現れる。


教授「赤い紙が当たりとする。当然思考回数が一回だと当たる確率は50%だ。ここで2回チャレンジできるとどうなるか。クジを引くパターンは次の通りだ」


①赤白

②赤赤

③白白

④白赤


生徒「ここで、2回とも外れているパターン、つまり白白を引くとあと3パターンですね」


教授「そう。1回目で当たれば2回目の必要はないし、2回目も50%で当たる。この場合は3/4、つまり75%で当たる計算になる」


生徒「確か昔ゲームで混乱と麻痺を同時に喰らった時を思い出すなぁ。全然動けなかったのはそういうことか」


教授「ただここで大切なのは、いくら思考回数があろうとも、思考回数1回分に行なわれる確率は常に等しいことだ。そして確率は基本的に偏りを見せる。コインを投げて4連続表なんて状況は何も珍しくないんじゃ」


生徒「コインで4連続とは、確率として1/16だから6%くらいですか?」


教授「そのくらいだな。一見遭遇しないように見えるが、それなりに出てくるぞ」


生徒「現実的な感覚とのズレがありますね。あ、そうだ! 気になったことがあるんですよ! クジって先に引くのとあとに引くのどっちがいいんですか?」


教授「なるほど。確かに人によって意見が分かれそうだ。さて、それではどうなるかみていこう」

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