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預言書 第6話

瀬能「御影、ちゃんと説明しなさいよ、パァ~」

火野「ん゛ん゛、なにが?」

皇「ヴェヴェ!」

瀬能「どうしてこうなってんのか? パァ~」

火野「私にも、分かんないのよ、」

皇「お゛ま゛え゛ふ゛ざ゛け゛ん゛な゛よ゛、ヴェヴェ!」

火野「私、命、狙われてんの、捕まったら殺されるの、」

瀬能「はぁ? あなたが命を狙われるのは勝手ですが、私を巻き込まないでくれませんか? パァ~」

皇「そ゛う゛だ゛、そ゛う゛だ゛、ヴェヴェ!」

火野「私だってねぇ、訳わかんない人間に、指図されて、巻き込まれて、あんた達、鉄砲で撃たれた事ある? 車が爆破された事ある? 私、ホントに死んだと思ったんだからねぇ?」

瀬能「・・・ご愁傷様です。」

皇「・・・・こ゛の゛ま゛ま゛地獄に連れて行って゛や゛ろ゛う゛か゛、ヴェヴェ」

火野「うるさいわね! でも、原因は分かってる。これよ、これ。」

瀬能「・・・預言書。ああ、やっぱり預言書が元凶だったんですね。 パァ~」

火野「政府がコレを探している。」

皇「は゛ぁ゛? お゛前゛、政府に睨゛ま゛れ゛て゛ん゛の゛か゛? ヴェヴェ」

火野「でも、書いた張本人は、政府にこれを渡したくない。・・・・おかげで、こっちは特別指名手配犯よ。ま゛っ゛た゛く゛ぅ、い゛い゛迷゛惑゛よ゛、ヴェヴェ」

皇「人のセ゛リ゛フ゛、取゛る゛な、ヴェヴェ」

瀬能「じゃあ、あなたは政府とその恋人との、板挟みってわけですか? ヴェヴェ」

皇「お前も人のキャラ、取゛る゛な゛、ヴェヴェ」

火野「はぁ? どうして恋人になるのよ?」

瀬能「知っとるけ? 知っとるけのけ? ああ国家によって引き裂かれた禁断の恋、愛の逃避行じゃないのけ? 知っとるけのけ?」

皇「愛しい、愛しい、ダーリンの為に、命をかけて、預言書を守る、大逃走劇、ロミオとジュリエット、ウェストサイドストーリー、バサラ、他にもいろいろあったけど全米が泣いた!って奴じゃないのか? ヴェヴェ?」

火野「・・・・・あのねぇ、ざけんじゃないわよおおおおお! こっちの拒否権なんて最初から無いし、助かりたかったら言う事を聞けって脅されてるのも同じなのよ、なにが愛の逃避行よ! ぜんぶ、ぜ~んぶ、これの所為よ! これの言う事を聞かないと死ぬの! だから、私はその通り、動いているだけ。あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛、も゛う゛、静かな所でゆ゛っ゛く゛り゛眠りたいのにぃぃぃぃぃぃ! ♪いい加減にしてぇええええええええええええええええええええええええええ」

皇「突然の中゛森゛明゛菜゛、ヴェヴェ」

瀬能「アホちゃいまんねん、ぱぁ~でんねん、ぱぁ~」




阿久津「どういう事ですか?」

草間「ですから、彼女らは、特別指名手配犯なのです。」

署長「あの、その、よろしいですか?」

草間「ええ。どうぞ。」

署長「その、特別指名手配犯というのは、いったい、どのような、物なのでしょうか? 聞いた感じだと、物凄く、関わっちゃいけない匂いがプンプンするんですが?」

草間「政府がその身柄を拘束する為、儲けた処置と、伺っております。」

阿久津「あの、という事はですよ? 彼女達は、それ相応の、重大な犯罪を犯したと、いう事ですか?」

草間「まぁ、平たくいうとそんな感じです。・・・・安保とか、学生運動とか、あの時代、政府に対して過激な政治運動が起こったじゃないですか。」

阿久津「すみません。その時代、生まれていないのでまったくよく分からないのですが。」

署長「ああ、私はその時代、まんま、ドンピシャ世代ですよ。団塊の世代の潮流に乗っていますからなぁ。時代の激流と言いますか、誰が良いとか悪いとかじゃなくて、時代の空気と言うんですかねぇ。戦後の、抑圧された空気が私達、若者の世代が、変えてやる!っていうか、そんな感じでしたねぇ。・・・・フォークソング集会とか行きましたよ。」

阿久津「・・・・そうなんですね、署長。」

署長「♪ぼくの髪がぁ~肩から伸びて~、 おかしいやろ!っていう嘉門達夫の歌なんか歌っちゃいますよ、私は。」

草間「そういう事じゃなくてですね。・・・いわゆる、思想犯、政治犯の類に分類されるんです。彼女達は。・・・・このまま放っておくと国家転覆も時間の問題かも知れません。」

署長・阿久津「国家転覆ぅぅぅぅぅぅううううううううう!」

阿久津「いやいやいやいや、ちょっとちょっと、それは、さすがに、冗談が過ぎると思います。あの子達、まだ、そんな政治とか何かを語れるような歳でもないと思いますけど。」

署長「うわあぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁあ、私が署長になると、どうして、こういう重大な事件が起きるのかしらぁぁあああああ?」

草間「こういう言い方は失礼ですが、政治・思想、信条に性別と年齢は関係ないと思います。中東、アジア圏での、アメリカや欧米主要諸国への破壊活動などは、女、子供が、戦士として教育され、事件を起こしています。むしろ我が国の国民の方が、危機感が無さ過ぎると言いますか、関心が無さ過ぎると言いますか、ですから、その手の首謀者に、性別、年齢は関係ないと思われます。」

署長「凶悪犯じゃないですか!」

阿久津「待って下さい。そういう犯罪は、公安部の担当になるんじゃないんですか? 特にそういう政治犯の類は。」

署長「・・・・・そうだね。阿久津君、そうだね。」

草間「ええ、もちろんです。内閣府として、警察庁と連携を取って捜査に当たっております。・・・特に、火野御影の持っている情報は、諸外国に漏れると大変まずいものですので、早急な拘束が必要なのです。なのに・・・・」

署長「ですよねぇ。・・・・・阿久津君、君! 君が草間さんを身元不明の怪しい人物とか言うから、犯人を捕まえそびれちゃったんじゃないのおおおおおおお!」

阿久津「は!私の所為ですか? いや、でもですね、今でも、この人、まだ、所在が不明確なんですよ!」

署長「ええええ?こんな話、聞いといて、まだ、信じてないの? 君、凄いよ、反対に!」

草間「別に構いませんけど。ただ、内閣府から、正式に、謝罪を要求すると思いますので、覚悟しておいて頂きたいと思いますが。」

署長「え?脅迫?ここにきて脅迫?・・・・・ええ、それは無いですよぉぉお、」

阿久津「むしろ内閣府から、正式な通達があれば、あなたの身元を信じますけれども、・・・・現時点で、さっきの彼女達と一緒で、身元不明のおっさんですから、警察への業務妨害で逮捕しないといけないんですけど?」

草間「はぁ?」

阿久津「偽計業務妨害ってご存知ですか?」

草間「えぇ?どういう事ですか?」

阿久津「だって、警察署に来て、誇大妄想を語って、警察業務を妨害しているじゃないですか? これって歴とした犯罪なんですよ?」

署長「まぁ、そうだね。確かに、阿久津君の言う通りだ。・・・・草間さんとか言いましたっけ?あなた、このまま帰るか、それとも、身元引受人になる人とかいらっしゃいますか? いたら連絡とってもらいたいんですけど。」

阿久津「そうですねぇ。このままお帰りいただければ、厳重注意で、事を済ます事も可能ですけど、あまり、酷いと、ご家族やお勤め先に、ご連絡を差し上げなければならなくなりますけど、よろしいですか?」

草間「あの、むしろ、そうして欲しいんですけど。」

署長「開き直った!この人、開き直ったよ?」

阿久津「留置します? どうしますか?署長?」

草間「あのねぇ、今ねぇ、国家の危機なの! わかってる? ねぇ?」

阿久津「逮捕しましょう、逮捕! 逮捕! 警察官へ暴行、午後8時25分。逮捕。」

署長「・・・・私もこんな、妄想に付き合っていたかと思うと、時間を返してもらいたい位だよ。ねぇ、阿久津君。」




瀬能「で、なんで、次は、ウルトラマンっぽい、カッコさせられているんですか?」

皇「私なんか、仮面ライダーだぞ? お前、なんで、自分だけ、ハリボテ着てんだよ?ガンダムか?」

火野「バカラスよ。・・・連載時はオガンダムっていう名前だったんだけど、流石に、ダメで、バカラスになったのよ」

瀬能「電気街なら、目立たないからいいですけど。」

皇「目立っとるわ。」

瀬能「話を要約すると、その未来がわかるチート能力で書かれた『預言書』を政府組織が手に入れようとしている、と。」

皇「だけど、お前は秘密を知ってしまったから、殺される。そういう訳なんだな。」

火野「ざっくり言うとそういう事。」

瀬能「まぁ、ざっくり分かりましたけど。とりあえず御影はキャラ設定、守りなさいよ。ナンマイダー、ナンマイダーって!」

皇「お面ライダーは、顔をぜったい見せないんだ。」

瀬能「それより・・・・御影はこの『預言書』の秘密を知っている訳ですよね? だったら殺されるのは御影だけでいいじゃないですか? どうして私達が巻き込まれなければならないんですか? その辺、説明していただかないと。」

火野「ナンマイダ~、ナンマイダ~、ちょっと待ちなさいよ~!あんた達、友達でしょ!友達のピンチなのよ!助けなさいよ!」

皇「・・・・お前、こっちにゃ義理がねぇぞ?」

火野「普段、助けてあげてるんだから、こういう時、恩、返すのが筋でしょ? ギブ アンド ギブよ! テイク、テイク、テイク!」

皇「お前、ホント、どの口が言ってんだ?」

瀬能「御影が、お尻の穴に、花火をさして、”ホタルや~ ホタルや~ オー、ミルマスカラス!”って言ったら、手伝ってあげてもいいですよ?」

皇「・・・・・・鬼、通り過ぎて、バカだな。真正のバカだな。こっちくんなバカ。」

火野「いいわ!」

皇「・・・・・お前もバカだな。どっこいどっこいのバカだな。」

火野「ただし! それは私が生き延びられたら。生きて、この地に戻ってこれたら、その約束を果たすわ。」

瀬能「え゛え゛え゛ぇぇ、普通、今、やるでしょ?そういうの。今、やりなさいよ!今! タイムパラドックスもののお約束じゃないですか!フラグですよ、フラグ!今、その約束を果たす事で、未来が確約されるんですよ! 御影!恥ずかしがってないでに今、やりなさいよ!・・・・あなたに恥ずかしいって言葉は無いでしょ?」

火野「うっるさいなぁ!杏子!やるっつってんでしょ!生きてたら!・・・・全部、片付いて、生きてたら、ケツの穴になんでも入れて、フラフープしてやるわよ!」

瀬能「言いましたね!言いましたね!言質取りましたからね!お尻の穴に花火入れてフラフープしてもらいますからね!絶対ですからね!いいですか!約束ですよ!」

火野「瑠思亜は、・・・瑠思亜は、穴という穴に花火いれて、アヘ顔ダブルピース、させるからね!」

皇「・・・・いたしません。そういう火傷するような行為はやりません。お前等、バカがやれ! その前に、私は関係ありません。」

火野「・・・・まぁ、いいわ。別に、あんた達を助けたくて助けたんじゃないんだから。」

皇「だから、頼んでねぇって言ってんだろ。」

火野「あぁあん。『預言書』よ。・・・・あの時間、警察署に行って、2階、真ん中の取調室に、入れって、預言が書かれていたの。あんた達がいるからって。」

瀬能「何度も言いますけど、それって、預言じゃなくて、指示ですからね。」

火野「指示よ。そうよ、指示よ。その指示に従って動けば、・・・・この『預言書』の主、藤村正也の計画が、遂行されるって寸法なの。ただし、」

皇「ただし書きがあんのか?」

瀬能「ただし、・・・・指示に従わない場合は、命の保証がない。と言う、脅しですね。」

火野「そんな事よ。計画はひとつ。本物の『預言書』を政府より先に見つけ、破棄する事。そうする事で、『預言書』が闇に葬られる。藤村正也の目的はそれ。その実行に、私達が選ばれた。それだけ。」

皇「私達じゃなくて、お前だろ?」

瀬能「政府に目をつけられ、指名手配犯にされて、おまけに命の危機です。非常に割りに合わないです。その、藤村なんとかさんは、それについて、コメントはないんですか?」

火野「いや?わかんないけど。・・・・・こいつ、もう、死んでのよ。ナンマイダ~、ナンマイダ~」

瀬能「亡くなってるんですか? 実に、巧妙というか、怒りのぶつけ先がないとか、頭の良い人ですね。」

皇「私達は、リスクを負ってでも、その計画を遂行せざるを得ない。お釈迦様の手の平の上だぜ。上手に転がされてる。」

瀬能「リスクしかないですよ。」

火野「私の苦労が分かった? もう、ずっと、こんな感じよ? 先が分からないのに、これに書いてある通りに動かなければならない。ストレス。尋常じゃないわ。」

瀬能「御影が、おかしな人に目をつけられるから悪いんですよ。」

火野「私も、それは最初から、憤っているんだって。あんた以上に、憤っているの! なんで私なの?」

皇「・・・・お前、変態に好かれる顔、してるもん。これからもそうだよ。いつも、口、半開きだし。」

瀬能「分かる気がします。間抜けな顔、してる。確かにしてる。」

火野「おかしな事、言わないでよ!」

瀬能・皇「ナンマイダ~、ナンマイダ~」




阿久津「署長、任命書って見た事ありますか? そもそも、そんなものが存在するんですか?」

署長「まぁ、そりゃぁ、公務員だからね。総理大臣から任命を受けたら、そういう書類が発行されるんじゃないの? 私は知らないけど。」

阿久津「我々の、契約書みたいなモンだとは思うんですが、何分、私、見たのが初めてでして。」

署長「まぁ、でもねぇ。内閣府の課長職の人が、身元を引き取りに来たんだから、これは、もう、それに従うしかないんじゃないの?」

阿久津「いや、署長。僕は別に反対をしていた訳じゃないんですよ。見た事がないから、トクリュウの事件同様、詐欺かも知れないって、言っただけで、信じてないとは言っていませんから。」

署長「草間さん、釈放させるけど、・・・・いい? 阿久津君の権限で?」

阿久津「は?それは話が違いますよ、署長。それは、署長の権限で、返して下さいよ。私、責任、負いたくありませんから。」

署長「私だって嫌だよ!もし、これで、この人が、まっかなニセモノだったら、責任とらされるの、私だよ? せっかく署長までなったのに。キャリアハイだよ、キャリアハイ! ここで降りるのは御免だよ。阿久津君、君、若いんだから、降格になっても痛くも痒くもないでしょ?」

阿久津「困りますって。警察官の試験は、大変なんですから、また勉強して、試験して、受かるかどうかも分からないのに。嫌です。」

草間「そろそろ帰していただけませんかねぇ?」

署長「そうですね。・・・・ええ、ただですね。この任命書っていう書類が、私文書偽造の疑いがあると、うちの阿久津が申しておりまして。」

阿久津「いや、ちょっと、まってください!僕、一言も言っていませんよ!そんな事!」

署長「言ったじゃない?さっき、わたし、聞いてたよ?」

阿久津「見た事がない、って言っただけで」

草間「どうしたら君達は、信じてくれるんだ? いい加減にしろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

署長「お怒りなのはごもっともなんですけど、牢屋の中から遠吠えされても、それほど、怖くはありませんし。」

草間「はああああああああああああああああああああああああああああ?」

阿久津「あの、さっきいらっしゃった課長職の方、本当に、内閣府の人なんですか?それを証明できないと、いよいよ私文書偽造で、逮捕しなければならなくなるんですけど?」

草間「君達は、ふざけているのか?」

署長「至って真面目に対応しておりますが。何分、初めての経験でして、何をどうしたらよいやら。」




瀬能「仮に、仮になんですが、御影。この『預言書』の指示に従わなかった場合、どうなりました? あなたの事だから、とっくに、約束を反故にしていると思うんですけど。」

火野「なによ? いつも人が約束を守らないみたいな言い方して」

皇「基本、お前、自分勝手だからな。言っておくけど。」

火野「そりゃぁ、ねぇ。・・・・・『預言書』なんかに振り回されるのが癪に障ったから、指示に従わない行動を取ったわよ。」

瀬能「それで?」

火野「・・・・・流石、『預言書』ね。先読みされて、次の指示が書いてある。それも守らなくても、次の指示。まるで、指示に従わないのが分かっているかのような、指示よ。カーナビのルート変更の修正みたいに、次々に修正の指示が入るの。・・・・もう、最後の方は根負けして、これの指示に従って、動いているけど。」

瀬能「ああ、なるほど。・・・・・・理解できました。だって『預言書』ですもんね。」

皇「御影が指示を守らない事も、預言していたって事か。」

瀬能「そうなりますけど。・・・・・御影、この『預言書』を書いた人。宇宙の始まり、っていうか、世界の始まりから終わりまで、すべてシナリオが決まっていると、言っていたんですよね?」

火野「?・・・・・そうよ。」

瀬能「じゃあ、慌てて逃げても仕方がないじゃないですか。ここは休憩しましょう。・・・丁度よい所に、老舗のメイドカフェがありますから、お茶して、行きましょう。」

火野「あんた、こんな格好でメイド喫茶、入るの?」

皇「格好はどうでも、歩きっぱなしだからなぁ。休もうぜ?」

瀬能「ああぁもう、萌え萌えキュン、されたいです!」



瀬能「私、気づいてしまいました。『預言書』の本質について。『預言書』を信じるならば、世界のシナリオは既に決まっている。人だけでなく、宇宙全体の運命が決まっているという事になります。それを改変する事は不可能。最初から最後までシナリオが決まっているんだから途中の改変はNGです。そして、火野御影は本物の『預言書』を破棄する。加えて、火野御影は死なない。という事が既に『預言書』によって記されています。先程の御影の話だと、指示に従わなくても、その指示を補正する別の指示が提示されています。この事から導き出せる答えは、火野御影は、死なずに『預言書』を破棄する事に成功する、という事です。これは既に決定事項なので、変わる事がありません。『預言書』の指示に従わない事も決定事項ですし、寄り道するのも、メイドカフェで息抜きするのも決定事項だったのです。

言い換えれば、『預言書』を持っている限り、火野御影は無敵だという事です。なんと羨ましいチート能力。死なないチート能力者。

これは、御影には内緒にしておこうと思います。あの子は、・・・・間が抜けているのでそれに気づくことは無いと思うので。」


※本作品は全編会話劇です。ご了承下さい。

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