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あれ。
「あれ、死んでなかったの? カルラ」
「うん」
「そっか。私もね、死にたいんだ」
「え、待って」
……既読がつかない。
なんで。
なんで、こんなことになるんだよ!
はあ。
おれは、リシャーナに。
「リシャーナ……?」
「なに?」
「よかった。既読ついた」
「電話、できる?」
「うん」
プルル
「リシャーナ?」
「私……ごめんね。つらくてさ」
パァン
「……リシャーナ?」
リシャーナの返事はなかった。
じゃあ、おれはなんで生きてるの。
おれも、死にたいなぁ。
俺は、ドアノブに電気コードをかけた。
そのまま、そこに首をかけた。
そして、体重をかけた。




