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Ⅷ.昇る

 シエルは川に捨てられた男妾を追って入水したが、彼女は何者かによって川の中から助け出され、生きながらえた。


 岸で倒れていた彼女を発見した、付近の村に住む青年は、「蟷螂(カマキリ)とか蝶に似た白いバケモノが女の子を置いて、川の上流へと昇ってゆくのを見た」と語っている。


 シエルはそのまま、生家であるメリュジーヌ邸へと帰ることはなかった。


 その後間もなく、メリュジーヌ邸の主であるメリュジーヌ子爵とその嫡子の二人が突如発狂し、廃人も同然の状態となってしまう。


 メリュジーヌ邸の人々は「屋敷が呪われた」と酷く恐れて、一人残らず屋敷を後にした。


 後に、屋敷は未曾有の水災に見舞われ、氾濫した川によってできた湖の底に沈んだ。


 その湖の水は、悪く言えば気味が悪いほど。良く言えば、目も眩むほどに美しい純白をたたえていた。

 しかし、訪れた人々を惹き寄せ、時には白い水底へといざない、沈めることから。後世でその湖は──「白闇湖(しらやみこ)」と、恐れられるようになったと云う。


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