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この壊れゆく世界でスキルを手に入れ生き延びる  作者: 小鳥遊ケイ
第一章 終わりの始まり
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第18話

寝てから2、3時間くらいだろうか。

妙に頭が冴えていて、時間の感覚も研ぎ澄まされている感じがした。

たぶんあっている気がする。


なかの傷は、もう瘡蓋かさぶたになっており、ほぼ塞がっているようだが、完治まではしていない

という感じであった。

だが、顔をしかめるような痛みはもう影も形もない。

回復効果が実感できないとか言ってごめんなさい。


じゃあ、さっそく救出作戦を考えよう。

どう考えても、なんの作戦もなく助けに行くのは無謀むぼうというものだと思った。

少なくとも、敵の姿すら視認できないということは、少なくとも相手のレベルは自分より高いと

考えるべきだろう。

さらには、何か未知のスキルを使っている可能性もある。


問題は、まだ生存者が生きているとしても、負傷していると仮定すればあまり時間の猶予が

無いということだ。


ひとまず強敵がいるであろうこの駅構内からの脱出、そして外で迅速にレベルアップし、

スキルを習得する。

これが仲間を救出しに行く前に、絶対に必要な必須事項だ。


「ステータスオープン」


~~~~~~~~~~~~~~~

名前:霧型 藤次

レベル:3

職業:管理人

スキル:管理人室

    部屋作成 (作成済み)

    部屋拡張 LV1

    出入口作成

    部屋効果:回復

    家具作成:種別トイレ

    家具作成:種別キッチン

SP:0(0)

~~~~~~~~~~~~~~~


自分のステータスを上から下まで眺めて見ても、やはり問題点はここだと思った。

続けてステータスを操作していく。


「スキル・・・」


~~~~~~~~~~~~~~~

・部屋作成 (解放済み)

  ・出入口作成 (解放済み) 

  ・部屋拡張 6SP

  ・内装変更 2SP

  ・部屋追加 5SP

  ・部屋効果:回復 (解放済み)

・倉庫作成 5SP

・家具作成 1SP

~~~~~~~~~~~~~~~


「・・・コレジャナイ」


そうだ、どれだけ職業スキルが増えて出来ることが増えてはいても、自分はただの

なんの変哲へんてつもない、いち男子高校生のままだということだ。


管理人は、とても便利な職業だと思う。

これには正直、何度命を救われたか分からないくらいだ。

だからこそ職業に不満は無い、無いのだが・・・贅沢を言えば何か戦闘スキルが欲しい。


ただ習得可能なスキルはなにも職業スキルだけではない。

1SPで習得可能な一般スキルがある。


いま自分が一番欲しいと思っているのが、たぶん戦士の職業スキル内にあるであろう

【肉体強化】スキルである。

これは、自分自身の身体能力を戦士のそれに引き上げるスキルであると予想している。


だが、けっして戦闘スキルではないが、それの下位互換スキルは、一般スキル内にも

存在するとにらんでいる。


結論から言うと、【肉体強化にくたいきょうか】の下位互換スキルが【運動うんどう】スキルではないかと予想している。


運動というワードを含む言葉には、準備運動、有酸素運動、無酸素運動などがある。

その言葉が表す行動には、歩く、走る、泳ぐ、登る、ジャンプするなど、あらゆる肉体的行動が

集約されていると思われる。


ただし【肉体強化】スキルは、たぶんなんの努力もなしに、自身の肉体を戦士の肉体のそれへと

作り変えてくれる便利スキルであると予想されるが、【運動】スキルは、たぶん運動という言葉が

表すありとあらゆる行動に対して、補助的なボーナス効果が発生するスキルだと思われる。


つまり、似て非なるスキルではあるが、最終的に辿り着く先が肉体を強化するという意味では

同じなのではないかと考えわけだ。

【肉体強化】スキルと違う点は、【運動】スキルには地道な努力が必要だという点だろう。


そこは気合いで頑張るだけだ。

【読者の皆様へお願い】


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