姉さんはヤンデレ?!
初めての小説ですが、頑張ります!
僕の名前は、佐藤彩人。僕には姉がいる。佐藤彩音。あまりしゃべらず、会話も一言で終わらすような姉だ。まぁこっちとしては楽でいいんだけどね。
学校が終わり家に着く。
「ただいまー」
「お帰り」
「母さんは?」
「今日は遅いって。」
「あーい。じゃあなんか買ってこようか?」
「頼む」
「じゃあコンビニ行ってきまーす」
「うん・・・・・・・・・・・・ふふ」
徒歩5分程度の場所にコンビニがある。近くて楽だ。今日は何を買って帰ろうか。
姉さんは肉が好きだから肉系の弁当でいいか。
さっさと買い物を済ませ、帰路につく。姉さんの弁当は唐揚げ弁当。僕はカレーにした。やっぱりカレーが一番だ。
家に着くと家の鍵が閉まっていた。
「あれ?姉さんも出かけたのかな?。でも鍵持ってないからどうしよう・・・」
「おかえりただいま」
「あ、うん。姉さんも出かけてたの?」
「そう。」
「そっか。ちょうどいいタイミングでよかったよ。」
どこに行っていたか気になったが、なんとなく聞かなくてもいいと思った。
「そりゃそうだよ」ボソッ
「ん?」
「なんでもない」
「じゃあ夕食にしようか。姉さんのは唐揚げ弁当だからね」
「おお、いいな」
今日初めての姉さんの笑顔だった。
テーブルに温めた弁当をおく。
レンジで温める時間が一番長く感じる。
「「いただきます」」
やはりカレーはうまし。
母さんの料理もうまいが、コンビニのカレーも負けていない。
「彩人」
「何姉さん。」
姉さんのほうから話しかけてくるなんてめずらしい。何か月ぶりだろうか。
「高校入ってからもう半年くらい経つけど、彼女とかできた?」
「はっ?」
声が裏返った。急になんてことを言ってくるのだろうか。久しぶりに話しかけてきたのかと思ったらこんな質問だとは。
「別に、できてないよ。」
「ふーん」
それだけかい。
姉さんも僕の色恋沙汰とかに興味があるのだろうか。
ちなみに僕は姉さんの色恋沙汰など全く興味はない。なぜなら絶対に彼氏などいないと確信しているだからだ。 決して姉さんが不細工だと言っているわけではない。休日は外に一歩も出ず、学校から帰るのもはやい。絶対に彼氏がいないと確信できる理由ではないが、何となくわかる。
でもこの時は姉さんが久しぶりに話しかけてきたという動揺もあったのだろうか、聞いてしまったのだ。
「姉さんには彼氏いないの?」
「いない」
なんで聞いたのだろうか。そしてその答えは予想できていたもので、驚きもなかった。
「そう。ごちそうさま」
話も盛り上がることはなく食事が終わった。僕はそそくさと部屋に戻る。姉さんがぶつぶつ何か言っていたが、気にせず部屋に直行した。
「彩人には彼女がいない。。。ふふ」
僕は寝るのが結構早い。いつも10時ころには寝てしまう。学生ならこの時間からゲームだのと楽しい時間が来るのだろうが、なぜか僕は睡魔が襲ってくるのが早いのだ。でもそのおかげか、学校に遅刻したことはなく、いつも余裕をもって学校に行ける。いいことだ。
コンコン
「はーい」
ガチャ
「彩人」
「なに?」
どうしたのだろうか。今日の姉さんは絶対にいつもと違う。の部屋にまで来るなんて。
「どうしたの?」
「別に大した用はない」
「そう、僕もう寝たいんだけど、特に用がないなら寝ていい?」
もう10時近くになっていた。そりゃ僕も眠いわけだ。
でもなんで姉さんは僕の部屋に来たのだろうか。
「姉さん。なんか話でもあるの?」
「まぁ、少し」
何か悩み事でもあるのだろうか。しかもいつもは話しかけてこない姉さんが。これは相当重い悩みだろうな。まぁ家族として聞いてあげよう。
「なんか悩みでもあるの?」
「悩みというか、まぁ。」
歯切れがわるいな。言いづらいことなのかな?気長に聞いてあげよう。
「とりあえず座ったら?」
「うん」
「で、どうしたの」
「好きな人がいるんだ。」
「ほお。」
さっきの夕食のときのはこういうことか。
「それで?」
「その好きな人っていうのがお前のことなんだが、なかなか最近話しづらくて、今日も話しかけようと夕食買ってくるためにコンビニ行くのに急いでついってって話しかけようと思ったんだが急に恥ずかしくなってきて結局後ろからついていくだけになってしまったんだ。でも後姿を見ていたらすごくかっこよく見えてこのままでもいいかと思ってしまったんだ。後ろ姿を見ていただけでなんだかドキドキしてきてな。家に帰ってきたお前がカギがなくて困っている顔がかわいくてもうちょっと見ていたかったのだがさすがにかわいそうになってしまったんだ。そして、、、」
は?意味わからん。ついに頭がおかしくなったか。
「ちょっと姉さん」
「なんだ?」
「好きな人って?」
「だからお前のことだ」
どうしたんだ姉さんは。今までそんなそぶりは見せてきてなかったし、最近話してなくて気まずかったから気を使ってこんな冗談を?
「あのさ、冗談だよね?」
「冗談だと?」
急に怖い顔になった。いや怖すぎでしょ、顔の筋肉柔らかいね姉さん。
「冗談ではないと?」
「当たり前だ」
「じゃあなんでそんなことを直接僕に言ってくるの?」
「いい加減この気持ちをつたえたくてな。」
「いい加減って、いつからなの?」
「15年前からだ。」
はい?15年前ってまだ僕が1歳のときじゃないか。つまり姉さんが5歳の時か。
ありえん、だってたぶんまだ会話もしていないぞ。どこを好きになるっていうんだ。
「私ももう大学2年生だしな。彼氏がほしいのだ」
どうやら頭がおかしくなったようだ。クールな姉だと思っていたが、こんな頭のねじが外れた姉だったとは。
「もしかして、僕と付き合いたいと?」
「そうだ」
「無理だよ?」
「は?」
あれ?姉さんの目がおかしい色に変ってしまったんだが、涙もでて泣いているようだ。
まぁでもよく考えたら振られたという形になっているわけだし悲しむのも普通か。。
いやいや普通じゃないって。だって姉弟だし、告白すること自体おかしいことでしょ。
「姉さん、僕達姉弟だし付き合うのは無理なんだよ。わかるよね?」
「わかった」
よかった。案外すんなりあきらめてくれた。
そう思ったのもつかの間、どこから出したのかわからないが包丁手にもって自分の首にあてている。
危なすぎるよ。切れたらどうするんだい。
「ちょっと姉さん。危ないよ、その包丁放してよ」
「じゃあ付き合ってくれるか?」
「だからそれは・・・」
「別にいいんだ。死ぬから」
よくない、どうしたんだ姉さんは。精神崩壊でもしてしまったのだろうか。
とにかくここは姉さんをなだめないと。
「待って姉さん。僕のことが本当に好きなの?」
「そうだと言っている。この世で一番、そしてこの世でたった一人、お前だけを愛している。だから結婚してくれないならば死ぬ。」
今結婚って言ったよね?付き合うとかの話じゃなかったっけ?。さすがに姉弟で結婚は法律に引っかかるよね。付き合うもだめだけど。だが今それを姉さんに言ったらまずいと思ったので言わないでおくことにした。
「彩人、私と付き合ってくれるか?」
「どうしよう・・・」
姉さんと付き合うなんて、まだ高校に入って半年なのに俺のバラ色の高校生活はどうなるんだ。友達も少しづつできてきたのに。でも断ったら本当に取り返しのつかないことになりそうだ。どうする・・・
いまはとりあえず否定せずに姉さんの気持ちが薄れたらまた話し合えばいいか。
この時の僕はなんて軽い考えだったのだろうかと後々気づくことになる
「わかったよ姉さん。でもこんなことばれたらまずいんだから誰にも言わないようにね。」
「本当か?!わかった言わない!じゃあ今日から私と彩人は恋人同士だな!」
姉さんの飛び切りの笑顔を不覚にもかわいいと思てしまった。なんて言ってもこんな顔何年ぶりだろうか。
それよりこれから大丈夫なのかな。いろいろ不安になってきた。
そして姉さんの断られた時の表情、そして行動、すごく怖かったんだけど。いわゆるヤンデレだな。
小説を書くのは初めてなので構成がめちゃくちゃだと思いますw
内容も会話が多くなっています。小説書くのって難しいですね