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先生は依頼を過剰に終了させました。

 しかし、どうするべきか・・・。

 現在、俺は凄く悩んでいた。

 何故かと言うと、無傷でブラッドグリズリーを倒す方法が見つからないからだ。

 

「うーん・・・」 


 ブラッドグリズリーの攻撃を避けながら考えていると肩の上で俺と同じように腕を組んでいるピースが何か思いついたらしい。


「むー!むーむむーむー。」


「あーなるほど。それなら傷をほとんど付けずに済むな。」


 俺はクリエイトマッドで青いブラッドグリズリーの足元を変化させ底なし沼の様にドロドロの状態にした。


「おー。沈む沈む。」


 ブラッドグリズリーは自信の重さでドンドン地面に沈んでいった。

 ピースが思いついた作戦は簡単で落とし穴を仕掛けて、その後、落とし穴の中に土を掛ければ窒息死するのではないかという作戦だったが、俺の独断で底なし沼にした。

 意外とピースはえげつない作戦を思いつく様だ・・・いったい誰に似たのやら。

 

「そろそろか?」


 程なくして完全に埋まったので念の為、そのなし沼状態を解除した後、上から大きな岩を被せた。


「取り合えず、このままにして残りのブラッドグリズリーを倒しに行くか。」


 俺は他のブラッドグリズリーを倒すため更に奥へと進んで行った。

 一応、依頼の内容としてはブラッドグリズリーを5体倒せば終了なのだが、どうせならギルドマスターに一泡吹かせたいのでざっと倍以上は倒す気で居た。

 

「お、早速ブラッドグリズリーが出てきた。」


 やはり、ブラッドグリズリーは赤い。

 さっきのブラッドグリズリーはレアな魔物だったんだな。


「マッドランス。」


 俺はマッドランスを複数発現させ一気にブラッドグリズリーを串刺しにした。


「この調子でどんどん行こう。」


 今の所、出会ったブラッドグリズリーはあの一匹以外全て赤い体毛で覆われている。

 

「流石に最深部だけあって魔物も結構強いのが多いな。」


 実はブラッドグリズリーを先程からマッドランスで串刺しにしているが、魔力を多めにつかって金属並みに強度を上げないとブラッドグリズリーの体毛ではじかれてしまうので魔力を予想以上に消費していた。

 そもそも、このハジスの森は手前はランクFでも安心の難易度、中間でランクC程度の難易度なのだが、最深部に関しては出てくる魔物は全てランクB以上という高難易度の森に成っている。


「俺ってランクEなんだよなぁ・・・何でこんなことしてるんだろう・・・。」


 全部、ギルドマスターが悪い。

 そんな事を思いながら丁度10匹目のブラッドグリズリーを発見した。


「はぁ、お前で終わりにしよう。マッドランス。」


 10匹目を倒したので青いブラッドグリズリーを確認しに転移で埋めた場所に戻った。


「転移。」


 死んでると思うけどなぁ。


「転移。クリエイトマッド。」


 上に乗せていた岩を寄せ、クリエイトマッドで埋まっているブラッドグリズリーを地上に戻した。


「うん、死んでるな。よし、依頼終了。」


 青いブラッドグリズリーを部屋まで転移させて今日は取り合えず終了した。

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