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先生はグラーフさんに新しい魔法を見せました。

 森に着いたので早速、グラーフさんに開発した魔法を見せる事にした。

 まずはグラーフさん直伝の上級マグマ魔法を使って見せた。


「じゃあ、マグマ魔法の上級を見せますけど、危ないってかこのままだと森が火の海に成るのでまずは、火が木に引火しないように壁を作ります。」


「上級って事は広範囲魔法だろ?確かにそうしないと森が火事になっちまうな。」


「クリエイトマッド。」


 魔法の練習をする度に開けていくこの練習場をクリエイトマッドで作った壁で囲った。

 更に的も作って、準備が出来たので新しいマグマ魔法のお披露目を始めた。


「これが上級のマグマ魔法です。混合魔法エラプション。」


 魔法を唱えると的の在った場所からマグマが吹き出て、炎を纏った岩が3個ほど上空から降って来た。

 的はマグマで消滅し、周りには燃えている岩が転がっている。


「グラーフさん的にはこの上級魔法はどうですか?」


「どうですかって、お前さんこれ・・・因みに降ってくる岩の数は3個だけなのか?」


「いや、多分込めた魔力で個数の調整が出来ると思いますよ。」


「って事は何十個って降らせる事も出来るのか・・・。」


「多分?きっと。」


「お前さん、これはよっぽどの時以外使ったらダメだぜ。」


「は、はぁ・・・。」


 何で?せっかく作ったんだから思いっきり魔法をぶっ放したいのだが・・・


「何で?って顔をしてるな。良く考えて見ろ、こんな大規模殲滅型の魔法をBランクでも無い奴が使って見ろ、もしこれを国の中で使われたらって国の役人がお前さんを捕まえに来るぞ。」


「マジか・・・それは困る。」


 そんな事に成ったら赤井達に会いに行く所じゃ無くなるな。


「分かった。このマグマ魔法の上級はランクBに成るまで使わない事にする。」


「おう、それならいいぞ。じゃあ、俺は店に戻るぜ。」


「もう一つは見て行かないのか?」


「もう一つって何だ?」


 あれ?言ってなかったか?


「マグマ魔法の上級はオマケで出来たって言わなかったか?」


「あーそんな事も言ってたな。よし、そっちも見せてみろ。」


 グラーフさんに見せる為、的をまたクリエイトマッドで用意した。


「準備が出来たので行きますよ。混合魔法ソーラービーム。」


 魔法を唱えるとガラスレンズが出来て、空中に上昇し、途中で停止すると次の瞬間、的のど真ん中に大きな穴が開いていた。


「は?」


 グラーフさんは大きな口を開けて驚きを隠せないでいた。


「おい、何だこの魔法は。」


「何って俺が作った新しい魔法ですよ。」


「はぁ、これもマグマ魔法の上級と同じでランクBまで一切使用するなよ。何でお前が作る魔法は異常な程火力が高いんだ。」


 この魔法も規制されてしまった。

 威力がありすぎたのだろうか。

 

「もう新しい魔法は無い様だな。宿に帰るぞ。」


 俺とグラーフさんは宿屋に戻った。

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