赤井達視点~異世界に行く前の話3~
今回で赤井達視点は終わりです。
もしかしたらまた後で続くかも?
スッ
大吾が手を挙げた。
「質問がある。良いか?」
どうやら、質問する為に手を挙げたらしい。
「何じゃ?何でも答えるぞ。」
「じゃあ、一つ目。何故俺達が異世界召喚に選ばれたんだ?」
確かに、それは俺も気になっっていた。
「一言で言うと・・・運じゃな。」
「「「「え?運?」」」」
この手の話が得意そうな大吾ですら驚いて聞き返していた。
「運・・・マジかよ・・・・。」
「因みに二つ目は召喚される世界はどんな処なのか?」
なるほど、良い質問だ。
大吾は細かい処にも気が付くから凄く助かる。
「お主達が行く世界はエルニクスと呼ばれる世界じゃ。」
「エルニクス・・・地球に近い世界なのか?」
「ほっほっほ。近いといえば近いが近く無いと言えば近く無いかのう。」
「どういう事なんだ?」
駄目だ、全く分からない。
「近いとか近く無いとか一体どっちなのよ。」
「近いけど近く無い・・・どんな意味なんでしょう?」
うーん・・・分からない。
「なぁ、教えてくれ。近いけど近く無いってどういう意味なんだ?」
「しょうが無いのう。良いか?エルニクスは地球と違って科学では無く、魔法で発達した世界じゃ。当然、科学が発達してる訳じゃ無いからのう文明としては地球の歴史から行くと中世ヨーロッパの様な処が最先端の都市になる訳じゃ。」
中世ヨーロッパ・・・何処の国のことだ?
「なるほど、まぁ概ね予想どうりでは有るな。」
「なぁ、俺達はどんな処に召喚されるんだ?」
「ほう、お主から良い質問が来て少し驚いたのう。」
何だろう、遠まわしに馬鹿にされた様な気がする。
「エルニクスにある国について説明するかのう・・・いや、それはあちらに着いてからのお楽しみって事にしておきなさい。教えられるのは召喚したのはマクリ王国じゃ。」
「どんな国なんだ?」
「マクリ王国は人間を含めて様々な種族が住んでる国じゃよ。」
「最後に良いか?」
「何じゃ?」
「俺達がこのまま行って生きていられるか?」
「ふむ。ならお主達にぴったりの能力を授けるぞ。旨く使うのじゃぞ。」
俺達にぴったりの能力か・・・どんな能力何だろうな。
「能力はどうしたら分かるんだ?」
「それも行ってからのお楽しみするのじゃ。」
そう神様が言うとまた足元が光出した。
「おわっまた足元が光ってる。」
「次、目を覚ましたらエルニクスなのか・・・。」
「ねぇ、これって現実?それとも私達は夢を見てるの?」
「どっちですかね?抓って痛かったら現実って事なんですかね?抓りますか?」
「止めて。てかどこ抓ろうとしてるのよ!」
「乳首ですよ?」
「何で桜が首を傾げるのよ!まるで私が可笑しいみたいじゃない。」
「おいおい、喧嘩するなよ。これから俺達の冒険が始まるってのに。」
そう、これから俺達の冒険が始まるんだ!
誰もが夢見る剣と魔法のファンタジーな世界で!
「何か言い方が打ち切りになった漫画みたいだな・・・。」




