赤井達視点~異世界に行く前の話1~
今回は赤井達が異世界転移するまでの話になります。
俺の名前は赤井 圭、名田宮高校に通う1年生だ。
趣味は日曜朝の特撮を見る事、将来の夢はヒーローになる事だ。
ん?子供じゃないんだから夢を見るなって?夢を見るのは若者の特権だって爺ちゃんと父さんが言ってたから俺は高校生でもヒーローを目指すんだ!
「おはよう、圭。」
「おはよう、大吾。」
今、挨拶してきたのは中学からの付き合いで唯一、俺の夢を応援してくれてる大事な親友の黒川 大吾だ。
大吾と知り合った切っ掛けは中学の時に自己紹介で特撮好きだと言ったら大吾から自分も特撮好きだと話しかけて来てくれた事が切っ掛けだ。
それ以来、大吾とは特撮ヒーローの話で盛り上がっていたんだ。
「なぁ、昨日の栄養戦隊ドリンクエナジャー見た?」
栄養戦隊ドリンクエナジャーは日曜の朝にやってる特撮ヒーロー番組でブルレッド、リポブルー、モンスグリーン、ユンケイエロー、チョコラピンクの五人のヒーローが悪の怪人から地球の平和を守り、人々の疲れを取ろうする栄養ドリンクがモチーフのヒーローだ。
「あぁ勿論!ラグビー怪人タキサワとの戦いは燃えたよな!」
「それな!タキサワが「俺は今からお前達を殴る。」って言ったらその場から動けなくなってピンチに成るんだけど、遭えて殴られてからカウンターで殴り返す所はカッコ良かったよな!」
「所で仮面ライダーロードは見た?」
仮面ライダーロードは栄養戦隊ドリンクエナジャーの後に放送してるヒーローで免許証を持っていないから移動の方法が自転車という仮面ライダーシリーズの中でも異色のヒーローだ。
しかし、自転車でありながら時速は100km以上で走行する為、怪人の元には誰よりも早く到着する事が出来るんだ。
「見たよ!やっぱりロードもカッコイイよな!決め台詞の「ここが戦いのロードの終着点だ。」は人生で一度は言ってみたい台詞だよな!」
「流石は親友だな、良く分かってる。」
俺達が特撮の話をしていると後から声を掛けられた。
「おはよう。また特撮の話?飽きないわね二人とも。」
話しかけて来たのは俺の幼馴染である青山 澪だ。
少しツリ目、ポニーテールのまな板系美少女らしいが幼い頃から兄妹の様に育って来た為、周りの友達が澪を褒めると何だかくすぐったくなる。
一応、俺の誕生日が6月7日で澪が6月8日なので俺の方が早く生まれたので俺の感覚としては澪は妹の様に思っている。妹の様に思っている。ここ重要。
まぁ、リアルに妹が居るけど。
「おはよう、澪。飽きるわけ無いだろ。」
「高校生何だから少しは自重しなさいよね。」
「おはようございます。皆さん今日も仲良しですね。」
今、挨拶してきたのは木根 桜。
おっとり、セミロングの巨乳系美少女だ。
「おはよう、桜。べっ別に仲良くなんてしてないわよ。」
「おはよう、桜。澪は何で怒ってるんだ?」
「おはよう、青山さん。木根さん。」
「あらあら、圭君は鈍感さんですね。後、大吾君は私の事名前で呼んでも良いんですよ。」
「すまないな、こういう性分なんだ。」
「あっ先生来た。席に戻るよ。」
これで、いつものメンバーが揃った訳だ。
個性的な友人達との毎日がいつまでも続けば良いなと俺は思ってる。
PS、大吾は少し女子が苦手で女子は全員苗字で呼んでいる。




