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先生とトレイリとターニャさん。

「えっと・・・本当にここですか?」


「はい、今日は此処で服を買って帰ろうと思ってたので。」


「ふっ服屋なら他にも有るじゃないですか?何故ここを?」


「噂で新作が入ったって聞いたので、様子を見に来たのと前に来た時に良いなと思ったのがもしまだ有れば買おうかなと。」


 駄目だ、他の店に行くって可能性が全く無さそうだ。

 ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ。

 このままだとトレイリと鉢合わせする。

 ・・・待てよ、トレイリには有りのままを話せば良いんじゃないか?


「トオルさん、どうかしましたか?」


「えっと・・・実は一緒に来てた友人もこの店で買い物をしてる最中だった筈なので・・・。」


「まぁ、そうなんですか!だったらこれも何かの縁ですし、紹介して頂けませんか?」


 ターニャさんは男友達だと思ってるだろうけど、どうなんだ?もしかしたらトレイリと意気投合して仲良くなる可能性もあるしな・・・そうだ!考えるの止めよう。


「じゃあ今、友人を探して来るので少しの間だけ店内入り口付近で待ってて貰っていいかな?」


 取り合えずトレイリに説明しておこう。


「まずは・・・トレイリって何処だ?」


 俺はターニャさんと店の中に入った。

 トレイリを探す為、一旦別行動となった。


「あっ!トオル、遅い。」


 どうやら、トレイリは約束どおり服を俺に選ばせる為に待っていた様だった。


「ごめん。偶然、この前の依頼の時に御世話になった人と会って話し込んじゃって。後、その人がトレイリを紹介して欲しいらしいからちょっと一緒に来て貰って良いかな?」


「その人って男の人?」


「えーっと・・・女の人です。」


「・・・分かったわ。今、何処に居るの?」


 何だかトレイリの様子が変わったような気がするのだが、気のせいだろうか?


「店内入り口付近で待って貰ってます。」


「じゃあ、行きましょ。」


 そう言ってトレイリは腕を俺の腕に絡ませて来た。

 うおぉぉぉぉぉぉ!トレイリのあれが俺の腕に!

 

「トレイリ、当たってるんだけど・・・」


「えっち。」


 おっふ。

 破壊力有り過ぎ・・・。

 俺はそのままトレイリに引っ張られながらターニャさんの元へ行った。


「あ!トオルさん!その・・・方が友人の方ですね?」


 おっと、ターニャさんの目からハイライトが消えたぞ。


「始めまして、トオルとデート中のトレイリと申します。」


「うっ・・・始めましてトオルさんに何度も手料理・・・を食べて頂いたターニャと申します。」


「「宜しくお願いしますね。フフフフフフフ。」」


 どちらの目も全く笑っていなかった。

 えっと・・・神様、どうか助けて下さい。


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