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神様視点~神様は以外と考えてます~

「ふぅ、やっと終わったわい。」


 わしはある男を異世界に転移させた後、一息つける。

 地球にある高校の生徒四人を転移させて、さらに教師を一人転移させた。

 その教師というのがつい先ほど転移させた、片瀬透という男じゃ。

 この男は普通であれば最強の力、不老不死、ハーレムなど人間らしい欲望にまみれた願望を言う訳ではなく、ただ生徒達を元の生活に戻したいという願いをわしに言いよった。

 ほほ、これだから人間というのは面白いのう。


「神様、何をニヤついているのですか?」


 わしが思わずニヤリとしているとわしの補佐をしてもらっている熾天使の一人であるウリエルが大量の紙を持ちながら質問をしてきた。


「いやなに、人間は本当に面白い生物だと思ってのう。」


 わしがそう答えるとウリエルは少し考えた後、口を開いた。


「確かにそうですね。人間ほど以上な進化を遂げた生物はいませんから。生きる為以外で同じ種族どうしで殺し合いをしたり、自ら死を選んだり、まるで神様になったつもりで生命を作ったり。不思議な生物ですよね。」


 わしはウリエルが言ったことに同意して頷く。


「そんな不思議な生物の中にもさっきの男のような奴も居ると思うと人類のリセットはもう少し先延ばしでも良いような気がしてくるのう。」


「さっきの男と言うと片瀬透とかいう男ですか?どんな力を与えたのですか?」


 ウリエルは男に与えた力が何なのか知りたそうに聞いてくるので教えることにした。


「与えた力は成長しだいで異世界を渡ることの出来る力じゃ。」


「またすごい力を願って来ましたね?人間の欲は底が知れませんね。」


 ウリエルは少し強めの口調で言ってきたので落ち着かせる為に訂正した。


「勘違いする出ないぞ、あの男は先に異世界につれていかれた生徒を地球に返す為にその力を願ったのじゃ。あまりあの人間を責めるもんじゃないぞい。」


「神様に嘘は効きませんからね本心なのでしょう。少し人間を見直しました。」


 世の中あのような人間が増えてくれることを祈るばかりじゃのう。


「ところで転移先はどこにしたんですか?いつもどうり小さな町からですか?」


「いや、町外れの森の中からじゃ。力の確認や練習には丁度良いと思ったからのう。」


 あの森で死ぬ程度では到底異世界を渡る力まで成長させることは不可能じゃからのう。

 少々強引じゃが人には有り余る力を望んだ代償とでも思ってもらおうかのう。


「神様も中々のスパルタですね。」


 片瀬透よ、お主には期待しておるからの頑張るのじゃぞ。


ウリエルは女性の設定で書いてます。

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