先生は奴隷について知りました。
「なぁ、トレイリ。」
「何?」
「ジャミル大国の王都ってどんな店が在るんだ?」
「えっと、村に無いので有名な店は・・・魔法専門の店と魔道具専門の店、奴隷の販売をしてる店、服を取り扱ってる店、薬専門の店とかかしら。後、建物なら国立の学校、王宮、闘技場、時計台とかかしら。」
奴隷って・・・異世界だから有りなのか?
「奴隷って国から認められてるのか?」
「トオルの奴隷への印象は分からないけど奴隷はちゃんとした職業よ?」
何・・・だと!?奴隷って職業なのか?
「奴隷って人の扱いを受けないんじゃ?」
「まさか、奴隷は借金などの事情がある人の救済処置の職業で、雇用者が借金を肩代りする代わりに最低限の衣食住で労働力を提供する仕組みなのよ。もちろん雇用者だからって奴隷を好きに出来る訳じゃないわよ。」
「なるほど、最低限だから給金を払うより安く済むって事か。」
「そうね。借金を肩代りさせて逃げようとしても奴隷紋ってので逃げられない様に魔法を掛けられるから借金分働くまで労働力を提供しないといけないからある意味恐ろしい職業ね。」
「不当な奴隷とかは居ないのか?」
「奴隷は全員奴隷になる前に国で全部調べられてから奴隷として国に登録されるから奴隷は国で定められているのよ。」
「莫大な借金を持ってたら誰も雇用してくれないんじゃないか?」
「その場合は少しずつ返済されるのよ。例えばトオルが金貨150枚分も借金したとなると私の店で金貨100枚分、カイルの店で金貨50枚分ずつ分けて返済することが出来るの。」
「へぇーしっかり法が決まってるんだな。」
「まぁ、よっぽどの借金を背負わないかぎり奴隷に成らないから安心しなさいよ。」
トレイリの言う通りだな。
借金を背負わない様に注意しながら生活しないとな。
「所で、王都に着いたら何処に行くんだ?」
「勿論、せっかく王都に来たんだから服を見に行くに決まってるじゃない。」
服か・・・俺もカイルから譲って貰った服しか持ってないから自分用の服が欲しいな。
「良かったらトレイリに俺の服を選んで欲しいんだけど良いかな?」
「勿論よ。トオルにぴったりの良い服を選んであげるから安心してよね。」
トレイリも服を買うだろうから後でギルドに行って、お金を下ろして来た方が良いかな。
何となく何かの約束を忘れている様な気をしてるが、そんな事よりもトレイリとのデート計画を立てなければと心の底から思っていた。
「そろそろかしら?」
序所に馬車の窓から見える景色が木だけだったのから草原の様な物がチラホラ見えて来た。
「ドキドキして来た・・・俺の初めての王都。しかもトレイリと一緒か。」
この時点ではドキドキわくわくしていた王都でのデートでまさかあんな事が起こる何て、この時の俺は全く思いもしなかった。
この度は又もや睡魔に負けて申し訳ありませんでした。




