先生とトレイリのデートはまだ続きます。
何だかんだで昼食を終えた俺達は次に行く場所を決める為の相談をしていた。
「次は何処に行こっか。トオルは行きたい所ってある?」
行きたい所か・・・特には・・・あっ!
「何か雑貨とか売ってる所は無いか?有れば買いたい物があって・・・」
「雑貨か・・・それなら良い所があるわよ。」
俺はトレイリに案内され、ある店の前まで来ていた。
その店は外見は普通の住居と同じ色合いなのだが一歩店の中に入ると内装はピンク一色の何とも男には居ずらいと感じる内装になっていた。
「うわ・・・何だ此処、ヤバイな。」
「ここは村で唯一の雑貨屋だよ。」
「本当に此処しか雑貨屋は無いのか?」
「まぁ、男の人が抵抗有るのは分かるけど、この村に雑貨屋は此処しか無いからそこは我慢して。」
マジか・・・はぁ、仕方ないか。
俺は肩を落としながら目当ての物を探す為、店内を見て回った。
「所でどんなのが買いたいの?」
「あぁ、俺が欲しいのは壁に服を掛けれるハンガー的なのを探してるんだ。」
「ふーん、じゃあ私も一緒に探してあげる。私はあっちから探すから。」
「ありがとう助かる。」
二人で探すこと10分後。
「あっ!あった。」
目当ての物を見つけた俺はその横でアクセサリーを売っているのを見かけた。
・・・今日のお礼にトレイリに買って行こうかな。
アクセサリーと言っても、様々な種類がある。
その中で俺が選んだのはペンダント型のアクセサリーだった。
理由としてはペンダント型なら身に着けてても邪魔にならないかなと思ったからである。
「トレイリは喜んでくれるかなぁ?」
俺は少しドキドキしながらトレイリと合流して店から出た。
「ねぇ、どうしたの?店を出てから挙動が変よ?」
「うっ・・・すぅぅぅ、はぁぁぁ。」
深呼吸をして気持ちを落ち着かせて心の準備をした。
「あの・・・トレイリ、ちょっと良いかな。」
「うっうん。何?」
「これ、俺から今日のお礼にと思ってさっきの店で見つけたから買ったんだ。受け取ってくれない?」
「ありがとう。大事にするね。」
喜んでる様でほっと一安心した。
何せ、女の子にプレゼントするなんて大学の頃以来なのでもう数年も昔になる。
「次はどうする?っても後他に案内する様な所って無いんだけど・・・」
「そうなのか?んーどうしようか。」
俺が頭を唸ってるとトレイリが思い出したかの様に提案してくる。
「なら、次は王都まで行かない?」
「王都?王都って遠いんじゃなかったか?」
「私達が行く王都はマクリ王国の王都じゃなくてジャミル大国の王都だから馬車で1日掛からずに行けるわよ。」
ジャミル大国って獣人の国だったか?今から凄く楽しみだな。
そんな訳で次はトレイリと王都に行く事になった。
所々変更しました。




