先生の注文した料理が来ました。
料理を待っているとトレイリに質問をされた。
「何でトオルは私との約束をすっぽかして依頼で隣村に行ってたの?魔法の練習ならまだ分かるよ、タイミングが合えばいつでも案内出来るから。でも隣村に行ったら依頼が終わるまで案内出来ないでしょ?」
「えっと・・・実はギルドで魔法の腕試しが出来る程度の依頼が無いか探してると偶然、友達に会って話をしたら一緒に依頼をしないかって頼まれて。依頼の内容を聞いたらゴブリンの殲滅に全員ランクDのパーティが行って帰らぬ人になったって聞いたらトレイリを助けた時の事を思い出して・・・」
俺は包み隠さずその日の事をトレイリに説明した。
「そんな風に言われたらもう怒れないじゃない。でも最後に一つだけ教えて。トオルの友達って誰?」
トレイリならこの村に俺より居るから名前だけで分かるかな?
「カイルって言う奴なんだけど・・・」
あれ?カイルの名前を出したらトレイリから怒気が感じられるんだけど・・・どうしたんだ?
「えっと・・・カイルとは知り合い?」
「ねぇ、トオル。カイルってカイル・エヴァンって名前の男の事?」
「あっあぁ。やっぱり知り合いなのか?」
「知り合いも何も幼馴染よ!あの男のせいでトオルとのデんんっ約束が今日まで遅れたって事ね。カイルとは後でオ・ハ・ナ・シが必要みたいね。」
一体どんな話なんだろう・・・怖くて聞けねぇや。
「えっと、ホドホドで勘弁してやってくれ。カイルに悪気が在った訳じゃないから・・・」
「まぁ・・・トオルがそう言うなら・・・」
良かった。
カイルの寿命はまだ有るぞ!後でカイルに何か奢ってもらうか。
命を助けたお詫びとして。
「お待たせ致しました。此方が”本日のシェフ”で、此方の方が”ランダムなシェフ”と成っております。それではごゆっくりどうぞ。」
話が一段落した所で丁度良く、頼んだ料理が出てきたので話の続きは食べ終わった後でする事になった。
「これが”本日のシェフ”・・・」
”本日のシェフ”の内容は鮭の切り身を皮が少しパリッと成るまで焼いた物、豆腐とわかめを使った味噌汁、白米、出しまき卵、納豆だった。
「日本の朝食か!しかもTHE・朝食って感じのやつだ。」
まさか、異世界に来て日本でも食べる事の無いような朝食の中の朝食って感じの内容だったから思わずツコッミをしてしまった。
「わぁ、美味しそう。」
「トレイリのそれが”ランダムなシェフ”か・・・野菜を沢山使ったパスタかな?普通に旨そうだ。入ってる野菜は見た所、レタス、ナス、人参、トマト、パセリ、ほうれん草が入っているようだ。そして、見栄えもインスタ栄えしそうなくらい色とりどり綺麗に野菜が配置してある。」
凄いな・・・確かにオシャレだ。
そう思う程、綺麗に野菜が配置されていた。
トレイリのパスタに入ってる野菜の種類を変更しました。




