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先生はトレイリと飲食店に行きました。

「ねぇ、最初は何処に行く?」


「えっと、そもそもこの村にどんな店が有るのか知らないんだけど・・・」


 今日だってトレイリが村を案内してくれるって話だったし。


「あっごめんごめん。そういやそうだったわね。じゃあ取り合えず一通りみて行こっか。」


「頼む。」


 こうして俺達は村の中を歩き回る事になった。


「まずは、安くてサービスが充実してる人気の宿屋、かぎしっぽ亭でーす!」


 うん、知ってる。

 てか此処に泊まってるからね。

 トレイリも知ってるだろう?


「次は困ったら此処を頼れ。強面だけど良い人いっぱい冒険者ギルド。」


 此処も知ってる。

 良く利用するしな。

 この二軒は俺でも知ってる位だからな。


「じゃあここは?」


「ここは安くて美味しい事で評判の《庶民レストランまきしっぽ店》って庶民レストランよ。」

 

 トレイリが次に連れて来たのは飲食店だった。


「ここは、初めて来たな。」


「そうなの!?良かった。お昼に近いし此処でお昼ご飯にしない?」


 今日は朝あんまり食べれなかったから丁度お腹が空いていたんだ。


「そうだな。丁度良いしここで昼食にしよう。」


 カランカランッ


「いらっしゃいませ、二名様ですね。此方の席へどうぞ。」


 俺達は案内されたテーブルに着いてメニューを見始めた。


 んー俺は何にしようかな?


「この”本日のシェフ”って何?」


 俺はメニューに気になる名前の料理が在ったのでトレイリに聞いた。


「それはね、今日届いた新鮮な食材で作った料理が出てくるから毎日、違う料理が出てくるの。」


 へぇーそうなのか、迷ったら取り合えずこれにしておけば良いのかな?


「じゃあ、この”気の散ったシェフ”ってのは?」


「あぁ、これね。シェフが色んなのに気を散らせた状態で作った料理よ。当たりとはずれに差が有りすぎるから別名ギャンブル飯って言われてるわ。その分他より安い値段なんだけどね。」


 なるほど、バツゲームで頼みそうな料理だな。


「それなら、この”ランダムなシェフ”は?」


「その名の通り、シェフがじゃんけんして勝った人が作るってルールの料理よ。作る人が違うと味も変わるからね、ギャンブル飯に近いけどはずれは最低限無いからこれも迷った人が良く頼む料理ね。」


 んーどうしよう、どれも頼みたいと思わない印象の名前ばっかりだから迷うな。


「良し、決めた。俺は”本日のシェフ”にする。」


「なら、私は”ランダムなシェフ”にしようかな。」


「どんなのが来るのか凄い気に成る。」


 俺達は店員を呼びつけ、”本日のシェフ”と”ランダムなシェフ”を注文した。

 一体どんなのが来るのか凄く楽しみだ。


気まぐれなシェフを気の散ったシェフに変更しました。

トレイリの頼んだ料理、新鮮な野菜をふんだんに使ったヘルシーでオシャレなパスタをランダムなシェフに変更しました。

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