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先生は力を使ってみました。

「うっ・・・ここは・・・」


 目を覚ますとそこはまるで樹海のように360°、どこを見渡しても木々に囲まれていた。

 というかまんま森だった。出発地点は街とかじゃないらしい。


「神のサービス精神は異世界に行くまでなのか!それともなんだ嫌がらせか!」


 俺は神にキレそうになったが、良く考えてみると転移の力を使う方法も知らないし、異世界を渡る力まで成長させないといけないのだからこういった森の中で力の使い方とかを練習したほうが良いって事で神がここに転移させたのではないだろうか?

 多分きっとそうに違いない。

 流石に神様なんだからうっかり森に転移させたとかじゃないだろう。


「取り合えずどうしたら転移の力が使えるんだ?」


 俺の読む小説では転移と口にするだけで転移が出来ていたのでやはり口に出す事が必要なのだろうか?


「転移」


 ・・・何も起こらない。

 まだ人の転移は出来ないのだろうか?

 一先ず俺は周りにある物を転移させる事が出来るのか実験してみた。


「先ずは小石を右手から左手に・・・転移。おっ成功した。次は大きめの石・・・」


 <結果>

小石・・・見失ったから測定不能。

大きめの石・・・100mくらい?多分。

膝くらいまでのかなり大きい石・・・30mくらい。それ以上は無理だった。

木の枝・・・もちろん測定不能。理由は小石と同じ。

木・・・10mくらい?元々あったところは抉れていて転移したところの土が盛り上がっている。

分かった条件は

1,手などの体の一部で触っている物体のみ転移させることが出来る。

2,転移先は目に見える場所にのみ有効。


 結果的には相当恐ろしい力というのが分かった。

 異世界系の小説に出てくる転移にしてはパッとしないと思うが重要なのはそこでは無くて、木の実験結果で分かった”元々あったところは抉れていて転移したところの土が盛り上がっている”という所である。

 すなわち、物体Aを物体Bの地点に転移させると物体Bの地点に物体Aが上書きされるってことだ。


「もしかして木に木を転移させると・・・転移」


 俺は木に手を当てて転移と唱えた。

 バキバキと物凄い音を立てて割れた木の間に木が立っていた。


「うわっえぐっ。・・・木を横にして転移って出来るのかな?」


 俺はふと疑問に思った。

 転移は対象をそのままの角度でしか転移出来ないのかと。


「あっ出来た。」


バキバキッドッーン


 以外と簡単に出来てしまった。

 木の真ん中に木を横で転移させたら、木が二つに折れ、転移させた木と折れた上側の木が地面に転がっていた。


「あーこれはあれだ。チートってやつだ!」


 転移の力強すぎじゃね?マジで。

 なるべく生き物に使いたくない力だと心の底から思った。


「「「グルルルルルッ」」」


 複数の獣の唸り声のような音のする方を見ると4匹の大きな狼が居た。

 あっヤバイ死ぬ。


「転移」


 そう直感した俺は踏んでいる木の枝を一番先頭の狼に転移させた。


「ギャンッ」


 先頭の狼が一瞬で血だらけになると他の狼の動きが止まった。

 その瞬間に周りの木の枝や石を他の狼に転移させた。


「ガァッ」「キャインッ」「ギャッ」


 周りには血だらけの狼が倒れている。

 俺は異世界に来てわずか数時間の内に生き物を殺した。


パソコンのハードディスクが壊れて意気消沈してました。なるべく一日一話は投稿したいと思ってます。

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