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先生はカドトスさんと知り合いに成りました。

 背丈は低いが、服の上からでも分かるほど鍛え上げられた筋肉、非常に毛深い髭。

 まさしく、俺の知っているドワーフがそこに居た。


「あなたがカドトスさんですか?」


 俺がそう聞くと、彼は頷いた。


「あんたと会うのは初めでだな。オラの名前さカドトス・デデリケルってんだ。よろしくな。おめぇの噂は聞いでんぞ。ランクEなのにえれぇ強ぇんだっでな。」


 ん?何だって?この人訛りが凄すぎて聞き取りにくいな。

 何か、俺の噂を聞いたとか何とか言ったか?俺って何か噂されてるのか?


「あぁ、うん。どうも。所で何で呼ばれたかって聞いてる?」


「いんや、全ぐ。オラは何で呼ばれたんだ?」


「実は・・・カクカクシカジカ・・・」


 俺達は何も事情を知らないカドトスさんに説明と実際に素材を見て貰った。


「ゴブリンエンペラーか・・・オラも聞いた事ねぇ魔物だ。もし、本当ならゴブリンの新種類って事さなるな。それはこの素材だちが証明しでる。こいはゴブリンロードの素材さそっくりだ、でも全ぐ違ぇ素材だ。そもそも素材どしでの格が違う。オラが保障してやる。これはおめぇだちの言うゴブリンエンペラーって新しい魔物の素材って事さなる。」


 カドトスさんが保障してくれたお陰でゴブリンエンペラーは新しい魔物としてギルドでも公表するらしい。


「それで、この素材は買い取ってくれるのか?」


「あぁ、しかし新しい魔物の素材の値段はこの場で決めるしか無い。ゴブリンロードの素材を基準にして値段を決めるしか無いか・・・ゴブリンエンペラーの素材まとめて金板6枚でどうだ?」


 金板8枚・・・そもそも俺はゴブリンリードの値段を知らないから何とも言えないな。カイルは・・・ん?


「カイル?カイルってば!・・・気絶してる。」


「はぁ、ゴブリンロードの値段を教えてくれ。」


「ゴブリンロードの値段でいくと金板1枚ってとこだな。」


「カドトスさんはどう思います?」


「オラどしては金板6枚は下に見すぎだど思うぞ。レッドドラゴンの素材と同じぐらいでいいんでないが?」


「はぁ?ゴブリンにレッドドラゴンと同じ値段だと?正気か?」


 ギルドマスターは心底驚いていた。


「因みにレッドドラゴンの素材はいくらだ?」


「はぁ、なら金板9枚でどうだ。レッドドラゴンの素材が白金貨1枚だからほぼ同じくらいだ。てかこれ以上はギルドでは出せん。」


 まぁ、ゴブリンとドラゴンが同じ強さな訳ないしかなりいい条件だろ。


「なら、それで頼む。俺とカイルのギルドカードに半分ずつ入れてくれ。あっそれとカドトスさんって店を持ってたりするか?」


「あぁ、あるど。」


「なら、後でカイルと行くからその時、武器と防具を作って欲しくて。」


「わがった。腕によりをかげで作るがらまがせろ。」


 カドトスさんと約束をしてからカイルを担いでギルドマスターの部屋を出た。



ゴブリンエンペラーとドラゴンの買取値段が高すぎると思ったので変更しました。

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