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先生はハジス村に帰ってきました。

 ハジス村を目指して俺達は歩き出した。

 道中はハピネスベアの力で俺とカイルの運を最大にしてから出発したお陰かほとんど魔物に遭遇する事も無く順調にハジス村までの大体中間地点の辺りまで来れた。


「カイル、少し休憩を取らないか?」


「そうだな。あと半分くらいで着くだろうし一旦休憩を取るには丁度良いタイミングかもな。」


 カイルは落ちている木の枝を集めて火を点けた。


「なぁ、冒険者が外の依頼を受けて達成した場合、村に帰ってきたタイミングでギルドに報告した方が良いのか?それとも、報告は次の日にしても良いのか?」


「そりゃ、お前さん帰って来て直ぐに報告した方が良いぞ。」


「決まりだからか?」


「いや、決まっては居ないが早く報告した方が依頼に誤りがあった場合、依頼が早く修正されるから依頼料を早く貰えるんだ。」


「なるほど、それなら着いて直ぐに報告した方が良さそうだな。」


「あぁ、ギルド側も早く報告してくれた方が良いからギルド内では暗黙のルールみたいな感じで伝わっているんだ。」


 へぇ・・・カイルと居ると興味深い話が聞けるので退屈しないで済むので凄くありがたいと思っている。口には出さないけど。


「さ、休憩もこの辺にして、残り半分なんだ行くぞ。」


「おう。行くか。」


 こうして俺達はハジス村までまた、歩き始めた。

 このペースなら今日の夕方辺りには到着するだろう。

 正直、ハジス村までの間で危険な魔物は居ないので偶然遭遇した普段見かける事の少ないシードラビット等の

レアな魔物狩ってはアイテム袋に入れて行くなどの事をしながらの道中だった。

 シードラビットと言うのはその名の通り全身が草の模様をしていて常に草に擬態して過ごしていて、じっとしている状態ではほぼ確実に見つからないのでかなり珍しい魔物として取引されている。

 食用にも適していて、その肉は極上の肉の一つとして貴族の間で人気がある。

 そんなこんなでハジス村に到着した俺達はギルドに報告しに行った。


バンッ


俺は思い切りギルドのドアを開けた。


「いらっしゃいませ。あら、トオル様、カイル様お久しぶりです。いつ帰って来たんですか?」


 ミーナさんが笑顔で挨拶してくれた。


「たった今、ハジス村に津着したばかりです。ギルドマスターは居ますか?」


「そうでしたか、ギルドマスターは奥の部屋に居ます。お呼びしますか?」


「いや、俺達が行くので大丈夫です。」


「そうですか、では奥へどうぞ。」


 俺達はギルドマスターの居るギルドマスターの部屋へ向かった。


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