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先生は二日酔いです。

「んー・・・うぅ・・・」

 

  目を覚ますと知らない天井だ・・・何て事は無く、雲一つ無い晴天が広がっていた。

 てか、外で目を覚ました。


「さむっ・・・」


 寒いのは当たり前だった。

 何故なら俺は今、上半身裸で広場の地面に寝転がっているからだ。


「んーん・・・ん?ここは・・・」


 丁度、カイルも目を覚ました。


「ここは、広場だよ。覚えてないか?」


「広場・・・あー確か宴の最中に村の男達と酒盛りが始まって・・・その後は覚えてない。」


 カイルは飲み過ぎると記憶が飛ぶタイプの様だな、ん?俺か?俺はしっかり覚えてるぞ。

 最初にカイルが村の中年男性ズに絡まれたと思ったら酒盛りがいきなり始まって、俺は巻き込まれない様に端に移動して飲んでいたら酔っ払ったカイルがやって来て何故か酒盛りに俺も参加させられて結局、参加した村人と俺達は広場で寝落ちして今に至る訳だ。

 見渡すと村の男達が何人も地面に倒れている。

 中には寝ゲロをしているのも居て、酷くゲロ臭くなっている。


「正に死屍累々って感じだな・・・南無三。」


 俺は思わず倒れている村人に合掌をした。

 それにしてもあー完全に二日酔いの様で酷く頭が痛い。


「完全に二日酔いだ・・・頭痛が痛い。」


「俺もだ・・・こりゃ今日帰るの厳しいな・・・明日にするか?」


 早く帰りたい気持ちもあるが、この状態で帰ってる最中に魔物に襲われたら勝てる自信が全く無い。

 今日、もう一泊して明日の早朝から行けば明日の昼頃には着くかもな。


「そうだな、明日帰るか。取り合えず、借家に戻って・・・寝るかな。」


「そうするか。ここに居てもしょうが無いってかこれ以上居ると貰いゲロしそうになる・・・うぷっ。」


 この臭いは確かにこれ以上居ると貰いゲロしそうになるほどの悪臭を放っていた。

 俺達は早速、借家までの移動を始めた。


「おや、お目覚めに成られましたか?」


 移動中に村長が現れた。


 →たたかう

  アイテム

  にげる


 コマンドはどうしようか・・・などと下らない事を考えているとカイルがもう一泊する事を村長に相談していた。

 流石、カイルだな意外としっかりしているだけの事はある。


「すみませんがもう一泊しても宜しいですか?」


「ええ、お二人はこの村の英雄なのですからいくらでも居てくださって結構ですよ。」


「「ありがとうございます。」」


 二人揃って村長に頭を下げてお礼を言った。

 挨拶は大事だからな。


「俺達、酷い二日酔いなのでこれで失礼して部屋で寝てます。」


「それはまたお大事に。」


村長と別れた俺達はターニャさんに夕飯が出来たと呼ばれるまで部屋で寝ていた。


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