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先生は宴を楽しみました。

 村長は帰って来て直ぐ、ターニャさんに宴の準備を手伝う様に言って家の中で慌しくしていたので俺達が何か手伝える事は無いかと聞くと今回の主役の二人に手伝って貰うなんてとんでもないので宴の準備が出来るまでのんびり待っていて欲しいと言われてしまったので、村長に一旦借家に戻って仮眠を取るので準備が出来たら呼んで欲しいと頼み、借家に戻った。


「ふぁーあ。じゃあカイル、俺は一旦寝るけどお前はどうする?」


「んー俺も寝ておくかな、昨日もあんまり寝たわけじゃ無いし。」


 どうやらカイルも俺と同じで宴が開かれるまでの間、仮眠を取る様だ。

 そういえば、今朝も俺より早く起きていたけど、どれくらい睡眠時間を取っているか何て別の部屋だから全く分からないがこの様子だとそこまで多く睡眠時間を取っている訳じゃ無さそうなので実はカイルも眠いのだろう。


「宴の準備が出来次第、始まるからと村長さんは言っていたがこの調子だとまだ当分は掛かりそうだな。」


「じゃあ、予定通り俺は部屋で寝てるからおやすみ。」


 カイルに挨拶を済ませ、俺は部屋で寝始めた。


「俺もトオルみたいに寝るか・・・」


 カイルも自分の部屋に入って行った。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


トントン・・・トントン・・・・。


「ん?んー・・・・・・・村長さんかな?」


 入り口の方から扉をノックする音が聞こえてきたので、起きて入り口へと向かった。


「はい。どうしましたか?」


「宴の準備が出来ましたので呼びに来ました。」


 驚いて眠気も無くなった。

 てっきり村長さんが来たと思って扉を開けるとターニャさんが俺達を迎えに来ていた。


「こんにちわトオルさん。宴の準備が整いましたので、カイルさんと村の広場までお越し下さい。」


「分かりました。今、カイルを起こして広場に行くので先に行ってて下さい。」


 ターニャさんには先に行ってて貰い、カイルを起こしに行った。


トントントントン・・・


「カイル!起きてるか?」


「んっん・・・やぁ、おはようトオル。村長さんはもう来たかい?」


 準備の出来た俺達は村の広場まで足を運んだ。


「なぁ、カイル・・・宴ってもっとこじんまりとしたものじゃ無いのか?ましてや、準備の時間も余り無かったはずなのに。」


「あぁ、俺もさっきまではそう思っていたよ。」


 二人で余りの出来事に驚きを隠せないでいた。

 円テーブルが複数置かれ、その上には真っ白なテーブルクロス、そしてとても豪勢な料理の数々とまるで貴族のパーティに来たような錯覚を受ける程の出来栄えだった。


 こうして俺達は豪華な料理と美味しい酒を味わいながら村人達と交流を深めて行った。


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