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先生はゴブリンの巣を見つけました。

 カーテンの隙間から朝日が差し込める・・・


「もう、朝か・・・」


 部屋を出てリビングに行くとカイルが既に起きていた。


「おう、おはよう。よく寝れたか?」


「あぁ、おはよう。そっちは?」


「家のベットと同じ感じで寝れたよ。早く顔を洗って来いよ、準備が出来次第ゴブリン退治に行くぞ。」


「分かった。」


 まず、顔を洗いに行くか・・・

 準備の出来た俺はカイルと一緒にゴブリンの目撃された森へと入って行った。


「取り合えずゴブリンを探さないとな。」


「こればっかりは運だからな・・・早く見つかる時もあれば、時間が掛かる時もある。」


 運かぁ・・・あっ。

 ピースの力でどうにかならないか?


「カイル、どうにか成るかも。」


「本当か?どうするんだ?」


「使い魔の力を借りるんだ。ピース、おいで。」


「むー!」ビシッ


 ピースはビシッとポーズをとって現れた。


「こいつが使い魔・・・随分と可愛いな。」


 ピースの可愛さにカイルも思わず顔が綻ぶ。


「ピース、俺とカイルの運を上昇させてくれ。」


 カイルはともかく元々加護の力で上昇している俺の運をピースで更に上げることでほぼ確実に狙った魔物と遭遇出来るんだ。


「多分、もう直ぐゴブリンが現れる、隠れるぞ。」


「おっおう。」


 俺はカイルを連れて草むらに身を潜めた。


ガサガサッ


「うわっ本当に何か来た。」


 カイルがそう言うと音のする方からゴブリンの声が聞こえて来た。


「「「ギャギャギャ」」」


 ゴブリンより大きく頭の上が世紀末風になっている。

 ボブゴブリンだった。


「やはり、ボブゴブリンだったか。この依頼想像以上に過酷かも知れないぞ。」


 ボブゴブリンだとやっぱりキツイのか?


「ボブゴブリンってそんなに強いのか?」


「いや、ボブゴブリン自体はそこまでじゃ無いが基本的にゴブリンの巣の長がボブゴブリンなんだ。」


 って事は・・・


「下っ端がボブゴブリンって事は長はボブゴブリン以上の存在って事か?」


「長もボブゴブリンの可能性に期待したいがな。」


「「「ギャギャギャギャ」」」


 ボブゴブリン達が移動を開始したので俺達も尾行を開始した。

 ボブゴブリン達は食べれそうな木の実やきのこを取りながらウサギなどを狩りながら移動していた。


「あいつらは食料調達専門か?」


「魔物も食料が必要って事だろ。集団で生活しているなら大量に必要なんだろ。」


 魔物も他の生き物と余り変わらないのか・・・凶暴だけどな。

 しかも、他の種族の雌を攫って繁殖するとか余計性質が悪いな。


 尾行を続けて一時間ほどがたった頃、ボブゴブリン達は洞窟に入って行った。


「此処がボブゴブリンの巣か・・・」


 意を決してカイルと俺は洞窟に入った。

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