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先生は魔法を覚えたい。

 今までの転移の力は触れていなければ転移させる事が出来なかったがいつの間にか半径50m以内なら触れていなくても転移させる事が可能になっていた。

 俺はいつの何か強くなってきているようだ。


「ははっステータスって便利だな。目に見えて強くなってる事が分かる。」


「まぁステータスで分かるのは技の熟練度とか、魔法のレベルとかそれこそ自分がどんな加護を受けているかなどだけだがそれが分かるだけでも自分自身を鍛えやすくなるからな。ステータスを考えた大賢者様は偉大な方だ。」


 大賢者か・・・そんな人が居たのか。


「大賢者ってすごい人なんだな。」


「まさかとは思うが大賢者様を知らないのか?大賢者シンヤ・タクマ様の事を!」


 ・・・シンヤ・タクマ?日本人じゃないか!どう考えても日本人の名前じゃないか!

俺や赤井達の他にも転移してきた人も居るのか。


「大賢者様を知らないとは、お前は本当に人間か?」


 人間か?とは人聞きの悪いな。どう考えてもシンヤって日本人の名前じゃないか。


「取り合えず大賢者様については置いといて、その肩に乗っているハピネスベアをどうするかだ。」


「一応、俺の使い魔なんだが。駄目か?」


「何だ、使い魔だったのか。なら、話が早い。早くしまってくれ。」


 しまう?使い魔を?どうやって?


「どうやるのか分からないって顔をしてるな。ただ心の中で帰れと念じるだけでいい。」


 思ってたよりずっと簡単なんだな・・・帰れ。

 本当だ、消えた。


「呼ぶときはどうするんだ?」


「来いと唱えれば来るはずだぞ。」


「来い!」


「むー!むー!むー!」


 本当に来た。

 でも何かお怒りのようだな。

 何々?いきなり帰して、いきなり呼ぶな?確かにもし俺だったら何も言われず帰されてまた呼ばれたとなると怒るな、確実に。

 ってかピースの言葉が分かる?何で!?


「なぁ何故かピースの言葉が分かるんだが?」


「ピース?あぁハピネスベアの子供か。そりゃあ使い魔の言葉なんだから分かるだろ普通。」


 おかしいのは俺か!俺なのか!

 このふわっとした感じがファンタジーっぽいな、うん。


「そういえば魔法ってどうすれば使えるようになるんだ?」


「魔法か?うーん、一番手っ取り早いのは王都に行ってロールと呼ばれる書物を読むことだが非常に高額だからな。才能に左右されるが誰かに教えて貰うのが一番だな。この村だとかぎしっぽ亭の店主のグラーフって人が一番良いと思うぞ。元ランクBだしな。」


 あの人そんなに高ランクの冒険者だったのか・・・確かに強そうだとは思ったがあの体格で魔法使いなのか。

 人は見かけによらないとは言うが程があると思う。


「ありがとうございます!丁度、泊まっている宿がかぎのしっぽ亭なので今夜あたり魔法について聞いてみます。」


「魔法を覚えるなら今のうちに適正も調べておいた方が良いぞ。銀貨1枚は金が掛かるけどな。」


 確かに、適正の無い魔法を教えて貰っても意味が無いからな。

 銀貨1枚ならさっきのゴブリンの報酬があるし良いだろ。


「なら頼む。」


「ミーナ、案内と魔法適正の検査をしてやれ。」


「かしこまりました。ではトオル様どうぞこちらへ。」


 せっかくの異世界なんだから魔法の一つや二つは覚えてみたいものだな。

 俺はミーナさんに連れられて別の部屋に移動した。


「ここが魔法適正検査の部屋です。あの部屋の中心にある水晶玉に手を置いて、魔力を流して下さい。」


 ここに魔力を流すんだな。


「はぁぁぁっぁぁ。」


 俺は水晶玉に魔力を注いだ。

 どんな魔法適正があるのか楽しみだ。



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