先生は悪夢を見ました。
初めて書いたので誤字脱字、変な表現など大量にあると思いますがよろしくお願い致します。
<<先・・!・・けて・・>>
「先生!...片瀬先生!」
「んっん?」
俺は肩を揺すられてふと目が覚める。
「お疲れですか?うなされてましたよ。」
「あっすいません。橘先生。」
俺を起こしてくれたのは隣の席で古文担当の橘先生だ。
「悪い夢でも見ていたんですか、片瀬先生。」
「いえ、すみません。居眠りしてて。」
「何かあるのでしたら遠慮せず言って下さいね。」
「ありがとうございます。でも気にするほどの事ではないので、俺は残ってる生徒が居ないか見回り行って来ます。」
俺は橘先生にお礼を言って見回りに行く為に立ち上がった。
「そうですか。では、見回りの方はお願いします。私は明日の授業の準備をしていますので。」
「じゃあ行ってきます。」
俺はまず三階の一年の教室から順番に見回ることにした。
ここ、名田宮高校は三階に一年生の教室があり、二階に二年生、一階に三年生の教室がある。何故、一年生の教室が三階で三年生の教室が一階なのか理由は知らないがそれがこの高校での常識だ。
クラスは学年ごとにA~Eまで、人数は1クラス30人程度の5クラスあって、田舎の高校のしてはそこそこの人数が居ると思う。
俺の名前は片瀬 透(27)
担当教科は歴史で二年B組の担任をしている。
趣味は読書で最近は異世界物の小説にはまっている。
「どうして俺は個人情報、しかも趣味まで考えたんだ?」
まあ、いいや。とりあえず誰も居ないか見回るか。
そう思いながら三階を見回り、二階に下りていると話声が聞こえてきた、どうやら俺のクラスに生徒がまだ居るらしい。
「おい、お前ら下校時間は過ぎてるんだから早く帰れよ。」
「「は~い!先生さよなら~」」
「気をつけて帰るんだぞ。」
俺は生徒が帰る姿を教室から見送る。
ズキッ!急に頭痛がした。
「くっ何だ・・・何かを忘れているような・・・確か夢に出てくる教室はこの教室なんだよな・・・」
俺は何か忘れてはいけない事を忘れているようなそんな感覚に陥った。
確か、夢の中で俺は教室から悲鳴が聞こえて来たから急いで教室に向かって・・・
<<先・・!・・けて・・>>
誰だ!何て言ってるんだ!
知らないはずなのに知っている気がする。
<<先・・!・・けて・・>>
お前達はいったい・・・
ズキッ!また頭痛がする。
<<先生!!助けて!!>>
「そうだ・・・あの時俺は・・・」




