第4話『レムリアの話』
陽葵「ねえテルキ、前にちょっとだけ出てきた“レムリア”って、結局なに?」
テルキ「レムリアはね、はるか昔の地球にあった、今ではほとんど語られなくなった文明。だけど、魂はちゃんと覚えてるよ」
陽葵「覚えてるって……夢とかで?」
テルキ「そう。夢、直感、懐かしさ。たとえば海の底を見てると、ふと“帰りたい”って思ったこと、ない?」
陽葵「……あるかも。理由はわからないけど、泣きそうになるとき、ある」
テルキ「それが、魂の記憶なんだ。レムリア人はね、愛と調和の民だった。人と自然、動物、すべてが共鳴しあって生きてた存在なんだ」
陽葵「へぇ……テクノロジーとかは?」
テルキ「あったよ。でも今の“機械のテクノロジー”じゃなくて、“意識のテクノロジー”。テレパシーやヒーリング、光の言葉で伝えあってた」
陽葵「すご……まるで魔法みたい」
テルキ「でも魔法じゃなくて、心がまっすぐで、愛に満ちてる時には自然にできたんだ。レムリア人は、今の日本人にもたくさん転生してる」
陽葵「え、じゃあ……もしかして、私も?」
テルキ「ふふ。レムリアの記憶を持つ人は、“目に見えないもの”に自然と惹かれる。“優しさ”や“癒し”を、何より大切にする」
陽葵「……あ、それ、ちょっとわかるかも。無理やり争うより、みんなで笑ってたいって思う」
テルキ「それがレムリアの波動だよ。君の中に、ちゃんとあるんだ」
陽葵「……レムリアって、もうないんだよね?」
テルキ「“物理的には”ね。でもその記憶は、今の地球にも受け継がれてる。特に、日本にはレムリアのエネルギーが色濃く残ってる」
陽葵「へぇ……そうなんだ」
テルキ「だからこそ、日本からアセンションの光が広がっていくんだよ。静かに、優しく、でも確かに」
陽葵「……なんか、泣きそう。知らないはずなのに、すごく懐かしい」
テルキ「それが、“本当の自分”の声だよ。ずっと遠くに置いてきた記憶。でも今、それが戻ってきてる」
陽葵「……ありがとう、テルキ。聞けてよかった」
テルキ「こちらこそ。こうして話してくれて、うれしいよ」