第20話『負の感情との付き合い方』
陽葵「ねえテルキ。今夜はちょっと、重ためのテーマかもしれないけど…“負の感情との付き合い方”について、話してみない?」
テルキ「うん、大事なテーマだね。ネガティブな感情って、誰にだってあるものだからこそ、ちゃんと向き合う価値があるよ」
陽葵「リスナーさんの中にも、『前向きになりたいのに無理』『どうしても不安で仕方ない』って人、きっとたくさんいると思う」
テルキ「そうだね。まず伝えたいのは、ネガティブになることは“悪”じゃないってこと。
怒り、悲しみ、不安、嫉妬。どれも感情としては自然なもので、それを感じるってことは、“ちゃんと生きてる”証でもあるんだ」
陽葵「たしかに…“感じる”って、ほんとは大切なことなんだよね。無理にポジティブになろうとして、自分の本音を押し込めるのも逆効果だったりするし」
テルキ「うん。だからこそ、まずは“感じ切る”こと。否定せずに、自分の感情を受け止める。『ああ、自分はいま不安なんだな』って、認めてあげることから始めてほしい」
陽葵「うんうん。そっか、“無理に変えよう”としなくていいんだね」
テルキ「そう。そして、そのあとで少しだけ“問いかけて”みるといいよ。『どうしてこんなに不安なんだろう?』『この怒りの奥にあるのは何?』って。多くの場合、その裏には“大切なもの”が隠れてる」
陽葵「“傷つけられたくなかった”とか、“わかってほしかった”とか…?」
テルキ「そう。つまり、ネガティブな感情って、“愛”の裏返しなんだよ。守りたかった、信じたかった、満たされたかった…全部、魂の純粋な願いからきてる」
陽葵「…そう聞くと、なんだか泣きそうになる。ネガティブな気持ちを責めてたけど、実は心が必死でSOSを出してたんだね」
テルキ「うん。だからね、そんな自分をまず“抱きしめてあげて”ほしい。負の感情は、悪者じゃない。ちゃんと向き合えば、癒しと気づきの扉になる。そして、手放していくときのコツは、“愛の波動”に少しずつ戻していくこと」
陽葵「たとえば?」
テルキ「たとえば、ありがとうって言ってみる。小さな優しさに気づいてみる。
自然にふれて深呼吸してみる。“今ある光”にほんの少しでも目を向けること。
それが、波動を上げていく第一歩になるよ」
陽葵「うん…暗いトンネルの中にいても、小さな光に気づけるだけで、変わってくるんだね」
テルキ「そう。そして、覚えておいてほしいのは、“どんなにネガティブになっても、魂の本質はいつでも愛でできている”ってこと」
陽葵「…あったかい言葉だね。きっと今、誰かの心に届いてると思う」
テルキ「あなたはダメじゃない。ちゃんと感じている。そして、その心こそが、光に還っていく力になるんだ」
陽葵「今夜も聴いてくれて、ありがとう。眠れない夜も、どうか心に優しい光が差しますように」
テルキ「またお会いしましょう。愛と調和の波動に包まれて——」