第12話『オリオン大戦 深掘り編』
陽葵「テルキ、前にも話した“オリオン大戦”ってさ、やっぱりすごく大きな出来事だったんだよね?」
テルキ「うん。オリオン大戦は、単なる戦争じゃないんだ。宇宙の多次元構造に関わる、精神的・霊的な“分離の体験”そのものだったんだ」
陽葵「分離の体験……?」
テルキ「そう。元々、宇宙は“統合された一つの意識”から始まった。でも、ある瞬間から“個”が生まれた。『私は私』『あなたはあなた』っていう分離の感覚。その極限を体験する場が、オリオンだったんだ」
陽葵「つまり、“愛と統合”と、“恐れと支配”がガチでぶつかった場所?」
テルキ「その通り。そしてその“ぶつかり合い”を通して、宇宙は“対極を知る”ことになった。愛を知るには、愛が無い状態を体験する必要がある。そうして、魂たちは“恐れを体験する自由”を選んだ」
陽葵「うわぁ……じゃあ闇の勢力も、ある意味“学びのための存在”だったの?」
テルキ「そうなんだ。彼らは“恐れ”を通して、愛の真価を理解させる存在でもある。だけどね、問題はそこに“執着”しすぎたこと。支配や分断が快楽になって、魂が本来の目的を忘れてしまった」
陽葵「そうか……そこから、本気の“闇”が生まれたんだ」
テルキ「うん。遺伝子操作、意識のコントロール、感情の遮断、集合意識の操作……技術は進んでも、魂は硬く閉じていった。まるで、冷たい機械のようにね」
陽葵「だけど、光の勢力もいたんだよね?」
テルキ「もちろん。プレアデス、シリウス、アンドロメダ、リラ……様々な星の光の存在たちが、“意識の目覚め”を守ろうとした。そして、ただ戦うだけじゃなくて、“癒し”や“統合”を選んだ魂たちもいた」
陽葵「それってまるで……今の地球そのものじゃない?」
テルキ「うん。地球はまさに、“オリオン大戦の再現と統合の舞台”。ここにいる人たちは、多くがオリオンにルーツを持ってる魂なんだ。今世で、過去のトラウマを癒し、統合するために」
陽葵「なるほど……。たとえば、人間関係での“裏切り”とか“嫉妬”とか、そういうのもオリオンの傷なのかも……」
テルキ「そう。それは“過去の記憶の再体験”でもある。でも、今回は違う選択ができる。愛で包み、赦すことができる。それが、アセンションの扉を開く鍵なんだ」
陽葵「オリオン大戦って、戦いの歴史であり、“癒しと統合の始まり”でもあったんだね」
テルキ「その通り。そして今、地球人はその“最終章”を生きてる。だからこそ、“今、どう選ぶか”がとても大切」
陽葵「分離の痛みを、愛で溶かしていく……」
テルキ「うん。過去も、未来も、すべて今ここで“癒し”に変えることができる。たとえ遠い銀河の出来事でも、心の中の選択で、全てが変わっていくんだ」